ビッグデータ（Big Data）

ビッグデータ（Big Data）とは、従来のデータベースや処理技術では扱いきれないほど大量かつ多様で、高速に生成・更新されるデータ群のことです。単に「量が多いデータ」を指すのではなく、「量（Volume）」「速度（Velocity）」「多様性（Variety）」という3つの“V”を備えている点が特徴です。さらに、「真実性（Veracity）」や「価値（Value）」を加えて「5V」として語られることもあります。 ビッグデータには、以下のような多種多様な情報が含まれます： • WebサイトやSNSの閲覧・投稿履歴 • スマートフォンやIoT機器から得られる位置情報・センサーデータ • 映像・画像・音声などの非構造化データ • 金融、医療、交通、マーケティングなど各業界の業務ログや統計情報 これらのデータをAIや機械学習、統計解析、可視化ツールなどを用いて分析することで、ユーザーの行動予測、需要の最適化、新たなサービス創出、意思決定支援などに活用できます。 具体的な活用例： • ECサイトでのレコメンド機能 • 交通量の分析による渋滞予測 • 顧客の購買傾向や離反リスクの検出 • 医療ビッグデータを用いた疾患予測や創薬支援 ビッグデータは、DX（デジタルトランスフォーメーション）やAI活用の前提として欠かせない存在であり、「どのように集め、どのように使い、どんな価値を生み出すか」が企業や組織の競争力に直結しています。