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フォワードプロパゲーション(Forward Propagation)
フォワードプロパゲーション(Forward Propagation)とは、ニューラルネットワークにおける計算過程の一つで、入力データがネットワークの層を順に通過し、最終的な出力を得る処理 を指します。 「順伝播」とも呼ばれ、学習プロセスの中で最初に行われる重要なステップです。 この処理では、各層のノードが前の層の出力に重みをかけ、活性化関数を通じて次の層へと伝播していきます。 入力層 → 隠れ層 → 出力層という流れで、ネットワーク全体を通して予測や分類などの目的に応じた出力が得られます。 フォワードプロパゲーションの主なステップ: • 入力データと重みの線形結合を計算(例:z = w₁x₁ + w₂x₂ + ... + b) • 活性化関数(ReLU、Sigmoid、tanh など)を適用して非線形変換 • これを全層に繰り返して最終出力を生成 この出力と正解データとの誤差(損失関数の値)をもとに、次のステップであるバックプロパゲーション(誤差逆伝播) によって、重みの更新が行われます。 フォワードプロパゲーションは以下のような場面で使われます: • モデルの学習時における出力の計算 • 推論・予測時の処理(重みは固定される) • ニューラルネットワークのアーキテクチャ設計の評価 簡単に言えば、フォワードプロパゲーションは「入力から出力を作る処理」、バックプロパゲーションは「出力の誤差を使って重みを修正する処理」です。 この2つを繰り返すことで、AIモデルはデータに適応し、精度の高い予測を行えるようになります。