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サポートベクターマシン(SVM)
サポートベクターマシン(SVM, Support Vector Machine)とは、データを分類・回帰するための教師あり学習アルゴリズムの一つで、特に少量かつ高次元のデータに対して高い精度を発揮します。 線形・非線形の分類をどちらも扱える柔軟なモデルで、境界線(分離超平面)を最大限に広げることで汎化性能の高い分類器を構築します。 SVMの主な特徴は以下の通りです: • クラス間のマージン(間隔)を最大化することで分類の確実性を向上 • カーネル関数(Kernel Trick)により、線形分離できないデータも高次元空間に写して分類可能 • ノイズや外れ値に強いロバストな学習アルゴリズム • 回帰タスク(SVR:Support Vector Regression)にも応用可能 代表的なカーネル関数には次のようなものがあります: • 線形カーネル(Linear Kernel) • 多項式カーネル(Polynomial Kernel) • RBFカーネル(Radial Basis Function) • シグモイドカーネル(Sigmoid Kernel) 活用例: • 手書き文字や画像の認識(例:MNIST) • メールのスパムフィルタリング • 医療診断など、精度が重視される二値分類問題 • 遺伝子データの分類など、特徴量が多くサンプル数が少ない場面 SVMは深層学習以前の機械学習ブームを支えた代表的なアルゴリズムであり、現在でも軽量・高精度な分類器として根強い人気があります。 特に、カーネル法による非線形分類の扱いやすさ、理論的な安定性から、研究・教育・実務の各現場で活用されています。