
ジュールス
Jules
の使い方・機能・解決する業務課題
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Jules(ジュールス)とは?
Googleが提供する非同期型のAIコーディングエージェント。GitHubリポジトリを接続してタスクを文章で依頼すると、クラウド上の仮想マシンでバグ修正・テスト作成・依存関係の更新を並行して進め、Pull Requestの作成まで自動で行う。無料で1日15タスクまで使え、Google AI Pro/Ultraの加入で上限が拡大する。
解決する業務課題
「Jules」のサービス詳細
Julesとは
Julesは、Google(Google Labs発)が提供する非同期型のAIコーディングエージェントです。GitHubリポジトリを接続してタスクを文章で依頼すると、クラウド上の仮想マシンでコードのクローン・依存関係のインストール・修正を自動で進め、Pull Requestの作成まで行います。
この製品の性格を最もよく表すのが「非同期」という言葉です。エディタの中でAIと対話しながら一緒に書くのではなく、バグ修正・テスト追加・依存関係の更新といったタスクを投げておき、自分は別の作業に戻り、できあがったPull Requestをレビューする——という使い方をします。無料プランでも1日15タスク・3並列まで実行でき、2025年5月の公開ベータを経て2025年8月6日に一般提供(GA)となりました。
「投げておくと、Pull Requestになって返ってくる」
Julesの仕事の流れは、同僚にIssueを割り当てるのに似ています。タスクを渡すと、Julesはまず変更計画を提示し、承認すると仮想マシン上で実装に入ります。完了するとdiffとPull Requestが返ってくるので、人間はレビューに集中できます。
タスクを文章で依頼
- バグ修正・テスト作成・依存更新など
- GitHub Issueに「jules」ラベルを付けて割り当ても可
計画を確認して承認
実装前に変更計画が提示され、フィードバックも返せる
クラウドVMで非同期実行
クローン・依存インストール・修正を自動で実施。複数タスクを並列で走らせられる
diffを確認してPull Request
レビューして問題なければマージ
手元のマシンを占有しないため、タスクを投げたあとは別の作業に戻れる
使い方
- Googleアカウントでサインインする — jules.google.com にアクセスします。クレジットカードの登録は不要です。
- GitHubを連携する — すべてのリポジトリ、または指定したリポジトリへのアクセスを許可します。
- リポジトリと作業ブランチを選ぶ — タスクごとに対象を切り替えられます。
- タスクを文章で依頼する — 「utils.jsのparseQueryString関数にテストを追加して」のように書きます。必要なら環境セットアップ用のスクリプトも指定できます。
- 計画を確認して承認する — 「Give me a plan」で変更計画が提示されるので、内容を確認してから実行させます。
- diffを確認してPull Requestを作る — 完了はブラウザ通知で受け取れます。コミットの著者表記はJules単独・共著・ユーザー単独から選べます。
リポジトリ直下にAGENTS.mdを置くと、コードベースの前提や使っているツールをJulesに伝えられ、精度が上がります。
主な機能
01非同期・並列の実行基盤
- クラウドVM実行 — セキュアな仮想マシン上でクローン・依存インストール・修正を実施。手元の環境を汚さない
- 並列実行 — 無料でも3タスク、Ultraなら60タスクを同時に走らせられる
- GitHub Issue連携 — Issueに「jules」ラベルを付けるだけでタスクとして割り当て
- CI自動修正 — GitHub Actionsのチェック失敗を検知して自動で修正(2026年2月追加)
- Scheduled Tasks — 定期的なメンテナンスタスクをスケジュール実行(2025年12月追加)
02精度を上げる仕組み
- 計画承認フロー — 実装前に計画を提示し、人間の承認とフィードバックを挟む
- Planning Critic — 計画を批評する専用エージェントで、タスク失敗率を9.5%削減(公式発表)
- Memory — リポジトリごとにユーザーの好みを学習し、次回以降のタスクに反映
- AGENTS.md対応 — リポジトリの前提知識をファイルで与えられる
03開発フローへの組み込み
- Jules Tools(CLI) — `npm install -g @google/jules` で導入するコマンドラインツール。ターミナルからタスクの作成・管理ができ、TUIも備える
- REST API — タスク投入を自動化できる公式API(2025年10月公開)
- MCP連携 — Linear・Supabase・Neon・Tinybird・Context7・Stitchなど厳選された外部ツールと接続(2026年2月追加)
- リポジトリなしセッション — リポジトリを選ばずにタスクを開始することも可能
料金プラン
Julesに単体のサブスクリプションはありません。無料プランがベースにあり、Google AIの有料プラン(Google AI Pro/Ultra)の特典として上限が引き上がる構造です。以下は2026年8月19日時点の公式表記です(Google AIプランの料金はGoogleの日本向け公式ページの表示価格。税込・税抜の別は明記されていません)。
| プラン | 加入方法・月額 | 1日のタスク数 | 同時実行 | モデル |
|---|---|---|---|---|
| Jules(無料) | 0円(Googleアカウントのみ) | 15 | 3 | 基本モデル |
| Jules in Pro | Google AI Pro(月額2,900円)の特典 | 100 | 15 | 最新モデル(Gemini 3.1 Pro〜)への優先的なアクセス |
| Jules in Ultra | Google AI Ultra(月額14,500円/32,000円の2段階)の特典 | 300 | 60 | 最新モデルへの優先アクセス |
タスク数の上限は24時間のローリング方式でカウントされます。
注意: 公式ドキュメントによると、有料プラン(Pro/Ultra)の特典は現時点で@gmail.comアカウントのみが対象で、Google Workspaceアカウントでは適用されません。また利用は18歳以上とされています。
無料プラン・トライアル
無料プランは期間限定のトライアルではなく、恒常的に使えます。内容は1日15タスク・3並列で、クレジットカードの登録は不要です。計画承認・Memory・AGENTS.md・CLI・GitHub Issue連携といった中核機能は無料プランでも使えます。生成されたコードの商用利用を制限する記載は公式ドキュメントにはありませんが、実行するコードへの責任はユーザーにあると明記されています。
日本語対応
- UI・ドキュメント: 英語のみです。日本語ローカライズは2026年8月時点で確認できません。
- タスクの指示: 自由入力のテキストで、公式に対応言語の一覧は公表されていません。日本語での指示可否についても公式の明記はありません。
- 料金ページ: Google AI Pro/Ultraの日本向けページは日本語・日本円表示です。
評判・導入実績
公式が公表している数値は次のとおりです。
- ベータ期間中に数千人の開発者が数万件のタスクを実行し、公開されたコード改善は14万件以上(2025年8月のGA発表時点)
- Planning Criticの導入でタスク失敗率を9.5%削減(2026年1月の公式changelog)
個別企業の導入事例や実名のユーザーコメントは、2026年8月時点で公式には公表されていません。
他社ツールとの違い
Julesの比較対象は、IDEやターミナルの中で対話しながら書く「同期型」のコーディング支援と、タスクを丸ごと任せる「非同期型」のエージェントに分かれます。
| 製品 | 型 | 特徴 |
|---|---|---|
| Jules | 非同期(クラウドVM) | 無料から使える。Google AIプランの特典で上限拡大。GitHub連携 |
| Codex | 非同期(クラウド)+CLI | OpenAI製。ChatGPTの有料プランに付帯 |
| Devin | 非同期(自律型) | Cognition製。Slack連携など組織導入向けの機能が厚い |
| Claude Code | 同期(ターミナル) | Anthropic製。手元の環境で対話しながら進める |
| GitHub Copilot | 同期(IDE補完)+非同期エージェント | エディタ内補完が主軸。coding agentも提供 |
位置づけが最も近いのはCodexやDevinで、いずれも「タスクを投げてPull Requestを受け取る」型です。その中でJulesは無料枠だけで1日15タスク使い始められる点と、Gemini・GitHubというGoogleの周辺ツールに寄せた設計が特徴です。一方、コードを対話的に書き進めたい場面ではClaude CodeやCursorのような同期型が向いており、実務では併用されることが多い領域です。
よくある質問
Q. 無料でどこまで使えますか。 1日15タスク・3並列までで、期間の制限はありません。クレジットカードの登録も不要です。
Q. Jules単体の課金プランはありますか。 ありません。上限を増やすにはGoogle AI Pro(月額2,900円)またはGoogle AI Ultra(月額14,500円/32,000円)に加入します。ただし現時点で有料特典の対象は@gmail.comアカウントのみです。
Q. 日本語で指示できますか。 指示は自由入力ですが、対応言語について公式の明記はありません。UI・ドキュメントは英語です。
Q. プライベートリポジトリのコードは学習に使われますか。 公式FAQは、プライベートリポジトリの内容をモデルの学習に使わないと明記しています。
Q. GitHub以外(GitLab・Bitbucket)でも使えますか。 公式ドキュメントに記載があるのはGitHub連携のみです(2026年8月時点)。
Q. どのプログラミング言語が得意ですか。 公式FAQはJavaScript/TypeScript・Python・Go・Java・Rustで最もよく機能するとしています。言語自体は限定されませんが、VM上の環境構築に左右されます。
提供元
提供元は米国のGoogle LLC(Alphabet傘下、NASDAQ: GOOGL)です。Julesは実験的プロジェクトを送り出すGoogle Labsから2025年5月に公開ベータとして始まり、同年8月に一般提供へ移行しました。開発者向けの関連製品には、基盤モデルでもあるGeminiのほか、Gemini CLI・Gemini Code Assist・エージェント型IDEのGoogle Antigravityがあり、Julesはその中で「非同期にタスクを任せる」役割を担っています。
本ページの情報は2026年8月時点で公式サイトに公開されている内容にもとづきます。機能・料金は変更されることがあるため、最新の情報は公式サイトをご確認ください。
