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tsuzumi 2

ツヅミツー
tsuzumi 2
の使い方・機能・解決する業務課題

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tsuzumi 2(ツヅミツー)とは?

NTT株式会社がフルスクラッチで開発した純国産の大規模言語モデル(LLM)。300億パラメータ(30B)ながら1GPUで推論でき、オンプレミスやプライベートクラウドで機密情報を外に出さずに使える。金融・医療・公共分野の知識と、文書のRAG検索・要約・情報抽出を強化し、2026年5月のアップデートで図表入りの文書の読み取りにも対応。2025年10月20日提供開始、デジタル庁のガバメントAIの試験導入にも選定。個人がWebで申し込むサービスではなく、NTTグループ各社のソリューションとして法人・自治体に個別に提供され、料金は公開されていない。

解決する業務課題

    「tsuzumi 2」のサービス詳細

    tsuzumi 2とは

    tsuzumi 2(つづみツー)は、NTT株式会社(東京都千代田区)が開発した純国産の大規模言語モデル(LLM)です。海外のオープンモデルを土台にせず、NTTが一から(フルスクラッチで)学習したモデルで、2025年10月20日に提供が始まりました。2023年に発表された「tsuzumi」の次の世代にあたります。

    大きさは300億パラメータ(30B)で、40GBクラスのGPU1枚で推論できる軽さが特徴です。そのため、データを外のクラウドに送らず、自社のサーバー(オンプレミス)やプライベートクラウドで動かせます。NTTは、機密性の高い情報を扱う業務への適用を中心に使われていると説明しています(2026年5月時点)。

    個人がWebで申し込んで使うサービスではありません。tsuzumi 2は、NTT西日本・NTTデータ・NTTドコモビジネスなどのNTTグループ各社が、法人・自治体向けのソリューションに組み込んで個別に提供しています。料金は公開されていません。すぐに使える国産LLMを探している場合は、下の「他の国産LLM・LLMサービスとの違い」も参考にしてください。

    1GPUで動く大きさに、日本語の業務の力を詰め込む

    NTTの研究所の説明では、tsuzumi 2は少し前の世代の、メモリ40GB以下のGPUで動くことを前提に開発されています。LLMをAPIで回数に応じて使うと、利用が増えるほど費用がかさみます。自社でモデルを動かすほうが安くなる場面や、AIエージェントにより機密性の高い情報を渡す場面が増えると見込み、運用コストと性能のバランスを重視した、というのが開発の考え方です。

    推論時のハードウェアコストの比較グラフ。tsuzumi 2(30B)はA100 40GB相当1基で約500万円、Llama-4規模(400B)はH100 80GB相当8基で約5千万円、DeepSeek-v3.1規模(700B)はH100 80GB相当16基で約1億円
    推論時のGPUコストの比較(NTTの試算。8ビット量子化、運用費などは含まない)

    出典: NTT ニュースリリース(2025年10月20日)の資料「AI For Quality Growthの実現へ tsuzumi 2のリリース」(以下の図も、NTTの発表資料より)

    NTTの試算では、tsuzumi 2の推論に要るGPUはA100 40GB相当1基(約500万円)で、より大きなモデルと比べて推論コストを約10〜20分の1に抑えられるとしています。

    性能面では、法人の利用の大半を占める3つの作業を重点的に強化しました。研究所によると、ドキュメントに対する質問応答(RAG検索・要約)と、ドキュメントからの情報抽出・要約がユースケースの80%を占めるといいます。あわせて、報告の様式に合わせた要約や、抽出した情報をJSON形式で出すといった出力形式の指定に従う力(指示遂行力)を高めています。

    使い方

    tsuzumi 2は、NTTグループ各社を通じた法人向けの提供です。公式の発表から読み取れる導入の流れは次のとおりです。

    1. NTTグループ各社に相談する tsuzumi 2は、NTTグループ各社のソリューションの一部として提案・提供されます。たとえばNTT西日本のオンプレミス向けソリューションは、提案と契約手続きをNTT西日本の営業窓口で受けると案内しています。
    2. 動かす場所を決める オンプレミス(自社のサーバー)か、プライベートクラウドかを決めます。NTT西日本はエフサステクノロジーズと組み、オンプレミスの生成AI基盤「Private AI Platform on PRIMERGY」でtsuzumi 2を動かすソリューションを2026年9月から提供する予定と発表しています(2026年8月26日発表)。
    3. 自社の業務に合わせて調整する 社内文書を検索させるRAGと、業界・業務の知識を追加で学ばせるファインチューニングで、自社向けのモデルに仕上げます。NTTは、金融分野の試験問題で、他のモデルの約10分の1の追加学習データで合格基準に届いたと説明しています。
    4. 業務アプリに組み込んで使う 社内向けのチャット、文書の検索・要約、帳票からの情報抽出などのアプリに組み込みます。NTTグループ各社がアプリの開発や導入支援も担います。

    機能

    01文書を読む・まとめる

    • RAG検索・要約 — 社内文書を検索して答える質問応答と要約。NTT社内の財務システムの問い合わせ対応で、他社の先進モデルと同等以上の性能を確認したとしている
    • 情報抽出 — 文書から必要な項目を抜き出し、JSONなど指定した形式で出力する
    • 長文の読解 — 企業内文書の複雑な文脈や意図の理解、長文の読解を前のバージョンより強化

    02図表を読む(2026年5月のアップデート)

    • 図表入りの文書の理解 — 文書を画像として読み込み、図表・グラフ・チャートの意味を理解する
    • 数値の扱い — 売上金額などの数値の理解や計算、APIドキュメントに出てくる関数の解釈など、論理的に考える力を強化

    03業界・自社向けに仕立てる

    • 分野の知識 — 金融・医療・公共(自治体)の知識を強化して学習
    • 特化チューニング — RAGとファインチューニングで、企業や業界に特化したモデルを作りやすくしている

    2026年5月19日のアップデートでは、ビジネス文書に多い図表に対応しました。機密性の高い情報が表や帳票の形で含まれることが多いため、文書を画像のまま読み取れるようにしたものです。

    NTTが示した例では、源泉徴収票の画像から支払金額・源泉徴収税額・社会保険料等の金額を抜き出しています。与信審査のような業務で、帳票から必要事項を拾う使い方を想定しています。

    源泉徴収票の画像と「源泉徴収票に記載されている金額を抽出して」というプロンプトを入力し、tsuzumi 2が支払金額5,540,000円・源泉徴収税額197,700円・社会保険料等の金額820,000円などを箇条書きで出力した例
    帳票からの必要事項の抽出の例(NTT 2026年5月19日の発表資料より)

    料金

    料金
    公開されていない(NTTグループ各社による個別の提供)
    無料プラン・試用
    公開されている無料プランはない
    申し込み先
    NTTグループ各社(NTT西日本・NTTデータ・NTTドコモビジネスなど)
    動かす場所
    オンプレミス/プライベートクラウド

    2026年10月24日時点で、tsuzumi 2の料金表は公式サイトに公開されていません。NTTは、パブリック・クローズドの環境や顧客の業務・データの要件に合わせてAIソリューションを提案・導入するとしており、費用は導入する構成によって変わります。

    参考として、NTTの発表資料では推論に使うGPUのハードウェアの目安を約500万円(A100 40GB相当1基。運用などの費用は含まない)としています。これはモデルの利用料ではなく、自社でサーバーを用意する場合のハードウェア費の試算です。

    導入実績と評判

    01行政

    • デジタル庁 ガバメントAI — NTTデータが応募し、2026年3月にガバメントAIで試験導入する国内開発LLMの1つに選定。2026年度から生成AI利用環境「源内」で試用され、行政文書の作成支援や職員向けの対話型AIなどで有効性を検証する(NTTデータ、2026年3月23日)
    • 茨木市(大阪府) — NTT西日本と、市立小中学校の校務AIの実証を2026年10月13日に開始。オンプレミスの生成AIアプリで、校務文書の検索・要約や文書作成を支援する(2027年3月31日まで)

    02教育・企業

    • 東京通信大学 — 学生・教職員のデータを学内に留める要件のもと、tsuzumi 2の導入を決定。授業のQ&A、教材・試験の作成支援、履修・進路相談に使う(2025年10月20日の発表)
    • 富士フイルムビジネスイノベーション — NTTドコモビジネスと、tsuzumi 2と文書の構造化技術を組み合わせた生成AIソリューションの検討を開始(同)

    公開されている評判は、主にNTTと導入先の発表です。日本語の性能について、NTTは同じサイズ帯のモデルの中で世界トップクラスで、数倍以上大きいモデルにも引けを取らないとしています(NTTが選んだベンチマークでの自社評価)。

    他の国産LLM・LLMサービスとの違い

    製品提供元使い方料金(各製品ページに記載の確認時点の内容)
    tsuzumi 2NTT株式会社NTTグループ各社のソリューションとしてオンプレミス・プライベートクラウドに導入非公開(個別)
    PLaMo翻訳Preferred Networks国産LLM「PLaMo」ベースの翻訳サービスをWeb・アプリで使う無料プランあり、有料は月額制
    ELYZAELYZA(KDDIグループ)生成AIの導入支援と、企業・業界特化LLMの開発非公開(個別見積もり)
    さくらのAI Engineさくらインターネット国内データセンターで動くLLMの推論API月3,000リクエストまで無料、超過分は従量課金
    OllamaOllama Inc.(米国)オープンモデルを自分のPCで動かすツールローカル実行は無料

    tsuzumi 2は、モデルそのものを自社の環境に置いて、データを外に出さずに使うための選択肢です。今日から個人で使える国産LLMのサービスを探しているなら、PLaMo翻訳やさくらのAI Engineのほうが手軽です。自社専用のLLMの開発まで外部に頼みたい場合は、ELYZAのような導入支援も比較の対象になります。

    よくある質問(FAQ)

    Q. tsuzumi 2は個人でも使えますか? A. 公開されている個人向けのサービスや無料プランはありません。NTTグループ各社が法人・自治体向けに個別に提供しています。

    Q. tsuzumi 2の料金はいくらですか? A. 料金は公開されていません(2026年10月時点)。導入する構成によって変わるため、NTTグループ各社に問い合わせる必要があります。

    Q. 前の「tsuzumi」とは何が違いますか? A. パラメータ数を増やしつつ1GPUで動く軽さは保ち、日本語の性能、文書の検索・要約・情報抽出、金融・医療・公共分野の知識を強化しています。2026年5月のアップデートで、図表入りの文書を画像として読み取れるようになりました。

    Q. 海外のモデルをもとにしていますか? A. いいえ。NTTは、オープンに使える他社のモデルを土台にせず、一からNTTが構築した純国産モデルだと説明しています。学習データを自社で管理し、新聞などのデータは学習データから自主的に削除したとしています。

    Q. クラウドに機密データを送らずに使えますか? A. 1GPUで動く軽量なモデルのため、オンプレミスやプライベートクラウドに置いて動かせます。NTT西日本は、クラウドを介さずにローカルネットワーク上で動かすオンプレミスのソリューションを用意しています。

    本ページの情報は2026年10月時点でNTTグループの公式サイト・報道発表に公開されている内容にもとづきます。最新の提供状況は公式サイトをご確認ください。

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