DeepL(ディープエル)とは?
文脈やニュアンスを踏まえた自然な訳文で知られるAI翻訳サービス。ドイツのDeepL SEが開発し、テキスト・文書ファイルの翻訳に加え、文章校正のDeepL Write、音声翻訳のDeepL Voice、DeepL APIまで揃う。日本では円建て・税込で、月払いはIndividual 1,380円/Team 4,500円/Business 9,000円(年払いなら月額換算1,150円/3,750円/7,500円)。無料版は月50,000文字まで。
解決する業務課題
「DeepL」のサービス詳細
DeepLとは
DeepLは、文脈やニュアンスを踏まえた自然な訳文で知られるAI翻訳サービスです。ドイツのDeepL SE(ケルン本社)が開発し、テキスト翻訳を中心に、文章校正の「DeepL Write」、音声翻訳の「DeepL Voice」、開発者向けの「DeepL API」まで、言語まわりの業務をまとめて支えるプラットフォームへと広がっています。世界で20万社以上の企業が利用しています。
とりわけ日本のビジネス現場では、英文メールや資料を「送る前に整える」道具として定着しています。単語をクリックすれば別の訳語候補に差し替えられ、フォーマル/カジュアルといった文体の切り替えにも対応します。

出典: DeepL公式サイト(以下の画面も同様)
DeepLは「翻訳」だけのツールではない
DeepLというと翻訳を思い浮かべますが、現在は複数のプロダクトが揃っています。目的に応じて使い分けられるのが強みです。
01DeepL翻訳
テキスト・文書ファイルの翻訳。単語単位で訳語を選び直せ、Word・PowerPoint・PDFをレイアウトを保ったまま翻訳できます。用語集で社名・専門用語の訳を統一できます。
02DeepL Write
文章の校正・リライト。スペルや文法の修正に加え、読み手に合わせて文体やトーンを調整します。英訳した文章をネイティブらしく仕上げる用途で、翻訳とセットで使われます。
03DeepL Voice
会話やオンライン会議のリアルタイム音声翻訳。「Voice for Meetings」「Voice for Conversations」として提供されます。
04DeepL API / Translation Flow
自社サービスやワークフローに翻訳を組み込むためのAPI。加えて、翻訳ワークフローをエンドツーエンドで自動化する「Translation Flow」も提供されています。

使い方
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翻訳画面を開く
公式サイト(deepl.com)の翻訳画面、またはデスクトップ/スマホアプリ・ブラウザ拡張から利用できます。会員登録なしでもすぐに試せます。
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テキストを入力・貼り付ける
左側のボックスに文章を入力または貼り付けます。入力言語は自動で判定され、右側に訳文がリアルタイムで表示されます。
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訳語や文体を調整する
訳文の単語をクリックすると別の訳語候補が表示され、意図に合わせて微調整できます。フォーマル/カジュアルなど文体の切り替えにも対応します。
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文書ファイルを翻訳する
Word・PowerPoint・PDFなどをアップロードすると、レイアウトを保ったまま翻訳できます(翻訳できる件数はプランにより異なります)。
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DeepL Writeで仕上げる
翻訳した文章をDeepL Writeにかけると、より自然でネイティブらしい表現へ校正・リライトできます。
機能
01翻訳する
- 高精度なAI翻訳 — 文脈やニュアンスを捉えた自然な訳文。専門文書にも強い
- 訳語の選び直し — 単語をクリックして別候補に差し替え、文体も切り替え
- 文書ファイル翻訳 — Word/PowerPoint/PDFをレイアウトごと翻訳
- ページ全体の翻訳 — Webページをまるごと翻訳
02整える・そろえる
- DeepL Write — 文法・スペルの修正、文体・トーンの調整
- 用語集(Glossary) — 社名・専門用語の訳を登録し、一貫して反映
- カスタムルール — 訳し方のルールをチームで共有(上位プラン)
- 翻訳メモリ — 過去の訳を再利用(上位プラン)
03つなぐ・守る
- アプリ・ブラウザ拡張 — Windows/Mac/iOS/Android、Chrome/Firefox/Edge、Word/Outlook/PowerPoint/Google Workspace
- DeepL API — 自社サービスへ翻訳機能を組み込み
- データセキュリティ — 有料プランでは入力テキストを訓練に使用せず、翻訳後に削除。SOC 2 Type 2・ISO 27001に準拠
料金
DeepLのプランは、個人向けの「Individual」、チーム向けの「Team」「Business」、大規模組織向けの「Enterprise」に再編されています。日本からアクセスすると円建て・消費税込みで表示されます。
注意したいのは、料金ページが既定で「年払いの月額換算」を表示していることです。よく見かける「1,150円」は年払いにした場合の1か月あたりの金額で、月払いを選ぶと1,380円になります。年払いは16%割安ですが、1年分をまとめて支払う契約です。
| プラン | 月払い | 年払い(月額換算) | テキスト翻訳 | ファイル翻訳 |
|---|---|---|---|---|
| Free | 0円 | — | 月50,000文字 | 月1件(5MBまで) |
| Individual | 1,380円 | 1,150円 | 月300,000文字 | 月3件(30MBまで) |
| Team | 4,500円/人 | 3,750円/人 | 月1,000,000文字/人 | 月20件(30MBまで) |
| Business | 9,000円/人 | 7,500円/人 | 制限なし※ | 月100件(100MBまで) |
| Enterprise | 個別見積 | 個別見積 | カスタム | カスタム |
主な内容の違いは次のとおりです。
- Individual — データを訓練に使用しない、ページ全体の翻訳、訳文の保存1件
- Team — 複数ファイルの一括翻訳、カスタムルール5件、チーム管理、アナリティクス、訳文の保存10件
- Business — 用語集・翻訳メモリ・訳文保存が上限なし※、カスタムルール20件、SCIMによるユーザープロビジョニング、ドメイン管理、稼働率99.0%、Write Pro標準搭載
- Enterprise — 私有キーの利用(BYOK)、稼働率99.9%、専任のアカウント担当チーム、プレミアムサポート
有料プランは30日間の無料体験から始められます(Individual・Team。いつでもキャンセル可能)。Businessは購入からの開始になります。
「DeepL Write Pro」はアドオン(追加オプション)です。IndividualやTeamに、1ユーザーあたり月1,150円(年払い・税込)で追加できます(Businessには標準で含まれます)。BusinessとEnterpriseには、翻訳ワークフローを自動化する「Translation Flow」もアドオンとして用意されています。また開発者向けには、無料枠つきの「DeepL API」(従量課金)が別に用意されています。
※Businessの「制限なし」は無条件ではありません。文字数・用語集・翻訳メモリ・訳文保存の「上限なし」には、公式脚注のとおりデータ通信の公正利用ポリシーが適用されます。大量の機械的な処理を前提にするなら、事前にセールスへ条件を確認しておくのが安全です。
プラン選びで見落としやすい上限
プラン選びで後から気づきやすいのが、次の3点です。
| 項目 | Free | Individual | Team | Business |
|---|---|---|---|---|
| 用語集の数 | 1 | 1 | 5 | 制限なし※ |
| 言語ペアごとの用語数 | 5 | 5 | 1,000 | 制限なし |
| 最大ファイルサイズ | 5MB | 30MB | 30MB | 100MB |
とくにIndividualの用語集は「1個・言語ペアごとに5語まで」で、社内用語を登録して訳を統一するといった使い方には足りません。用語集を本格的に使いたいならTeam以上が前提になります。またチーム管理は2名以上、シングルサインオン(SSO)は50名以上のユーザーが条件で、少人数のTeamプランでは使えない点にも注意してください。
金額は2026年8月時点の公式料金ページ(日本・円建て)の実地確認にもとづきます。プラン構成・金額は変更されることがあるため、最新情報は必ず公式の料金ページでご確認ください。
評判・口コミ
- 「Google翻訳より日本語が自然」「専門文書でも訳の精度が高い」と、翻訳精度の高さが繰り返し評価されています。
- 「英文を送る前に、DeepLで訳してDeepL Writeで仕上げる」というワークフローがビジネスで広く共有されています。
- 一方で「無料版は文字数の上限があるため、業務で使うなら有料プラン前提」という声も一般的です。
他の翻訳ツール・LLMとの違い
翻訳はChatGPTやClaudeなどの汎用LLMでも可能になりましたが、DeepLは翻訳・校正に特化していることと、用語集・データ削除・チーム管理といった業務機能が揃っている点で立ち位置が異なります。
| 観点 | DeepL | 汎用LLM(ChatGPT / Claude 等) | Google翻訳 |
|---|---|---|---|
| 得意分野 | 高精度な翻訳・文章校正 | 対話・生成・要約など汎用 | 手軽な即時翻訳 |
| 訳文の自然さ | 文脈を踏まえた自然な訳に定評 | 指示次第で高品質だが揺れやすい | 実用十分だが硬さが残る |
| 業務機能 | 用語集・翻訳メモリ・文書翻訳・データ削除 | プラグイン等で拡張 | 限定的 |
| データの扱い | 有料は訓練に不使用・翻訳後に削除 | プランにより異なる | サービス改善に利用 |
発想出しや長文の生成はLLM、純粋な翻訳品質と業務運用はDeepL、と使い分けるのが現実的です。文章の校正だけならGrammarlyやWordtune、Webサイトの多言語化ならWOVN.io、動画の翻訳・吹き替えならRask AIもあわせて検討するとよいでしょう。
よくある質問(FAQ)
Q. DeepLは無料で使えますか?
はい。無料版で月50,000文字までのテキスト翻訳、月1件のファイル翻訳、DeepL Writeの基本機能などを利用できます。文字数を増やしたり、データを訓練に使わせたくない場合は有料プランが必要です。
Q. 日本語に対応していますか?
対応しています。日本語⇔多言語の翻訳に強く、UIも日本語化されています。対応言語は30以上あり、継続的に拡大しています。
Q. DeepLとGoogle翻訳の違いは?
DeepLは文脈やニュアンスを踏まえた自然な訳文に定評があり、特にビジネス文書や日本語訳で高く評価されています。用語集・文書ファイル翻訳・文章校正(DeepL Write)など、業務向け機能が充実している点も違いです。
Q. 翻訳したデータは安全ですか?
有料プランでは、入力テキストをAIの訓練に使用せず、翻訳後に削除します。SOC 2 Type 2やISO 27001にも準拠しています。無料版はサービス改善のためにテキストが利用される場合があるため、機密情報を扱う業務では有料プランが前提です。
Q. プラン名が変わったのはなぜですか?
DeepLは料金プランをIndividual/Team/Business/Enterpriseへ再編しました。以前のStarter/Advanced/Ultimateといった名称の情報を見かけた場合は、現在の構成に置き換えて確認してください。DeepLのサポートページも、既存の一部の利用者は新規には提供されていない旧プランを継続利用している場合があると案内しています。手元の契約が旧プランのままなら、現行プランの表とは条件が異なります。
Q. 月払いと年払い、どちらを選ぶべきですか?
料金ページが既定で表示している「1,150円」などの金額は年払いにした場合の月額換算です。月払いを選ぶとIndividualは1,380円、Teamは1人あたり4,500円、Businessは1人あたり9,000円になります。年払いは16%割安ですが1年分をまとめて支払う契約なので、使い続けるか分からない段階なら、まず30日間の無料体験と月払いで様子を見るのが無難です。
Q. 解約するにはどうすればいいですか?
無料体験・有料プランとも、公式は「いつでもキャンセル可能」としており、手続きはログイン後のアカウント設定から行います。契約期間の途中で解約した場合の扱い(残期間の利用可否や返金の可否)は契約形態によって異なるため、公式のヘルプセンターにある「DeepL Proの契約をキャンセルする方法」の案内を確認してください。
Q. 無料版が急に使えなくなったのですが?
無料版には1か月あたりの上限(テキスト50,000文字、ファイル翻訳1件・5MBまで)があり、これを使い切ると翌月まで利用できなくなります。翻訳画面で文字数の上限に達している旨が表示されていないかを確認してください。上限とは別に、短時間に大量のリクエストを送った場合や、拡張機能・アプリ側の不具合で翻訳できないケースもあります。継続的に業務で使うのであれば、上限のある無料版ではなく有料プランが前提になります。
本ページの情報は2026年8月時点で公式サイトに公開されている内容にもとづきます。最新の仕様・料金は公式サイトをご確認ください。



