
クロスゴースト
X-Ghost
の使い方・機能・解決する業務課題
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X-Ghost(クロスゴースト)とは?
X-Ghost(クロスゴースト)は、ソフトバンクの100%子会社 Gen-AX株式会社(東京都港区)が提供するコンタクトセンター向けの自律型AIオペレーター。音声のまま理解・生成するSpeech-to-Speechモデルで電話の問い合わせに24時間365日応対し、モニタリングAIのガードレール制御で不適切な回答を抑え、会話に応じて社内システムのAPIを呼び出して手続きまで進める。2025年11月に正式提供を開始し、三井住友カード・JALカードで本番導入、JR東日本「みどりの窓口」の実証実験にも採用。料金は非公開(2026年11月時点)。
解決する業務課題
「X-Ghost」のサービス詳細
X-Ghostとは
X-Ghost(クロスゴースト)は、ソフトバンク株式会社の100%子会社であるGen-AX株式会社(東京都港区)が提供する、コンタクトセンター向けの自律型AIオペレーターです。電話の問い合わせに、AIが人のオペレーターの代わりに音声で応対します。メニューを番号で選ばせる従来のIVR(自動音声ガイダンス)ではなく、お客さまが話した用件から会話を始め、答えられる範囲はAIがその場で回答し、それ以外は有人のオペレーターへつなぎます。
2025年7月16日に開発を発表し、三井住友カードでの実証を経て、2025年11月10日に正式提供を始めました。販売の中心は、一定規模以上のコンタクトセンターの席数を持つエンタープライズです。料金は公開されておらず、問い合わせ後に営業から案内される形です(2026年11月時点)。
出典: Gen-AX株式会社 X-Ghost公式サイト
使い方
導入は、公式サイトの問い合わせフォームから始まります。公式が示す導入までの流れは次の4段階です。
- お問い合わせ フォームから問い合わせると、審査を通過した企業に営業から案内が届きます。
- ヒアリング 要件に合わせた提案に進むため、事前のヒアリングを行います。
- 商談/提案 ヒアリングの内容にもとづいて、X-Ghostの使い方を提案します。
- PoC/本格導入 提案に合意したあとPoC(実証)を行い、テスト検証を経て事業部へ広げます。
三井住友カードの事例では、PoCのあと本番開発に入り、Gen-AXのAIエンジニアと現場のスタッフが、スクリプト・音声・会話の間や相づちを何度も試して仕上げたと紹介されています。最初は「不審な通知に関するお問い合わせ」から始め、安全性と安定性を確かめてから、問い合わせの多い用件へ広げる進め方でした。
声のまま聞いて話すので、会話の途切れが少ない
X-Ghostは、Speech-to-Speechモデル(音声を一度テキストに変換せず、音声のまま理解・生成するAI技術)を使っています。公式の正式提供のリリースによると、音声認識・言語処理・音声合成をつなぎ合わせる従来の方式で起きていた情報の欠損・応答の遅れ・誤りの伝わりを抑え、人と話すような自然な対話にするためです。会話の途中でお客さまが割り込んで話しても、柔軟に応じられるとしています。
Gen-AXは2026年3月18日に、この音声対話の基盤技術で特許を2件取得したと発表しました。1件は、AIが「12,000円」のような数字や漢字を読み誤ったときに、同時に作っているテキストと音声を照らし合わせて検知し、言い直させる技術です。もう1件は、複数のSpeech-to-Speechモデルを並べて動かし、通信やサーバーの混雑で遅れや切断が起きたときに、会話の流れを引き継いだまま別の系統へ切り替える技術です。リリースでは、どちらも今後X-Ghostへ段階的に実装を検討するとしています。
安全面は、別のAIが会話を見張る
X-Ghostには、お客さまと話す「オペレーターAI」とは別に、「モニタリングAI」があります。モニタリングAIは発話やシステムの挙動をリアルタイムで監視し、リスクの判定とガードレール制御(不適切な回答を抑える仕組み)を行います。
JALカードが導入前に行った検証では、AI完結の正答率が9割以上、オペレーター(コミュニケーター)へつなぐ際の成功率が9割以上、コンプライアンスの遵守率は基準をクリアしたと、2026年4月15日の3社共同のプレスリリースで公表されています。
社内のシステムを見ながら答える
X-Ghostは、会話の流れに応じて企業の社内システムやデータベースのAPIを呼び出し、情報を参照・更新できます。取得した情報は、オペレーターAIの会話の中に自動で反映されます。
大手クレジットカード会社の事例では、お客さまの属性や利用状況(支払い状況や限度額など)をデータベースから特定し、AIが自ら状況を判断して手続きまで完結させる応対を目指していると紹介されています。
出典: Gen-AX株式会社 X-Ghost公式サイト(導入コンサルティング)
機能
- 24時間365日の音声応対 AIオペレーターが、時間帯を問わず電話の問い合わせに応対します。
- オペレーターAI お客さまと自然な会話をして、質問の意図を理解します。会話中の割り込みにも対応します。
- モニタリングAI 発話とシステムの挙動をリアルタイムで監視し、リスク判定とガードレール制御で安全な対話を保ちます。
- システム(API)連携 会話の文脈に応じて社内のシステムにアクセスし、情報をすぐに集めて会話に反映します。
- 導入コンサルティング お客さまの業務に合わせて導入を支援します。正式提供と同時に、業界別のテンプレートを入れた導入支援ツール群と、株式会社JDSC・株式会社シグマクシスなどのコンサルティングパートナーとの伴走プログラムも提供を始めました。
料金
料金・契約の条件は、導入する業務の範囲や規模に合わせて個別に決まる形です。
導入実績と評判
公式サイトとプレスリリースで、次の導入・採用が公表されています(2026年11月時点)。
01本番導入
- 三井住友カード — 2025年12月3日に提供開始。月間約50万件を超える電話の問い合わせを受けるコンタクトセンターで、第1弾は当社を装った不審な通知に関するお問い合わせ、第2弾(2026年2月)はカードが使えない際のお問い合わせに広げた。2025年5月に三井住友カードとソフトバンクが結んだ包括的業務提携の一環
- JALカード — 2026年4月15日にコンタクトセンターへ導入(一部回線から)。従来のIVRで起きていた、目的の窓口にたどり着くまでの時間や不要な転送を、対話による聞き取りと振り分けで減らす
02実証実験
- JR東日本 — 一部の駅の「みどりの窓口」でのAI対話の実証実験に採用(2026年6月9日発表)。利用区間・日時・人数・割引の有無などの要望をAIとの対話で整理・確認し、きっぷの購入がスムーズになるかを検証する。JR東日本が複数のAI関連サービスで行う取り組みの一部を担う
出典: 日本航空・ジャルカード・Gen-AX 共同プレスリリース(2026年4月15日)
三井住友カードの導入事例(2026年7月公開)では、担当者が次のように話しています。
「待ち時間については、AIオペレーターでは待ち時間がゼロになりました。ここはもう明確に安定した応答体制につながっていると思います」(三井住友カード株式会社 オペレーションサービス本部 AIイノベーションデザイン部 トライブリード 大保 友実 氏)
同じ事例では、問い合わせ全体の10%強を占める「カードが使えない際のお問い合わせ」の半分ほどが、最初にAIオペレーターへ入電するようになったこと、AIオペレーターが対応した履歴を毎日すべてモニタリングし、追加のフォローが要るものは1日に数件あるかないかであることも紹介されています。三井住友カードは、2028年度末にコンタクトセンターへの問い合わせの過半をAIオペレーターが対応することを目指しています。
他のAI電話対応サービスとの違い
X-Ghostは、大規模なコンタクトセンターを持つ企業向けに、Speech-to-Speechの自然な音声対話と、モニタリングAIによる安全面の制御、社内システムとのAPI連携を組み合わせたAIオペレーターです。ソフトバンクの自社コンタクトセンターでの実証・開発の知見をもとにした伴走支援を、大手の導入先が期待として挙げています。
| 製品 | 提供元 | 料金(公開情報) | 特徴 |
|---|---|---|---|
| X-Ghost | Gen-AX株式会社(ソフトバンク100%子会社) | 非公開(問い合わせ) | Speech-to-Speechの音声対話、モニタリングAIのガードレール、社内API連携。三井住友カード・JALカードで本番導入 |
| AI Worker VoiceAgent | 株式会社AI Shift(サイバーエージェントグループ) | 非公開(資料請求・問い合わせ) | 用件特定などの特化型エージェント、シナリオ型と自律対話型の併用。導入400社以上 |
| IVRy | 株式会社IVRy | フリープラン月0円〜、有料は月3,980円〜(税抜) | 電話の自動応答。フリープランから始められ、今の電話番号のまま転送して導入できる |
| AIさくらさん | 株式会社ティファナ・ドットコム | 初期費用+月額(個別に案内) | 電話・チャット・アバターの製品群。資料を渡せば運用まで専任CSが代行 |
| Monobot | 米TRING, Inc. | クレジット制、Starter 月200ドル〜 | 音声・チャットのAIエージェントをノーコードで作るプラットフォーム |
| KARAKURI | カラクリ株式会社 | GeNは初期費用50万円〜・月額40万円〜 | カスタマーサポート特化のAIエージェント。チャット・オペレーター支援が中心 |
※他製品の内容は、各製品ページに記載の確認時点の内容です。
店舗や中小規模の電話から小さく始めたいならIVRy、自社で音声エージェントを組み立てたいならMonobotが比較の候補になります。月に数十万件の電話を受けるコンタクトセンターで、社内システムを参照しながら手続きまでAIに任せたい場合は、X-GhostやAI Worker VoiceAgentが候補に入ります。
提供元の他のサービス
Gen-AXは、X-Ghostのほかに次のサービスを提供しています。
- X-Boost(クロスブースト) コンタクトセンターなどの照会応答業務を生成AIが支える、ナレッジ伴走型のSaaSプラットフォームです。膨大なマニュアルをAIが解析し、オペレーターが必要な回答を探しやすくします。
- AXコンサルティング 現場の業務を可視化し、AIを前提にした業務プロセスを設計し直すコンサルティングです。整理した業務に、X-GhostやX-Boostを配置するロードマップまでを支援します。
よくある質問(FAQ)
X-Ghostの料金はいくらですか?
公式サイトに料金は公開されていません。問い合わせフォームから相談すると、審査を通過した企業に営業から案内があります。
X-Ghostは誰が提供していますか?
ソフトバンク株式会社の100%子会社、Gen-AX(ジェナックス)株式会社です。本社は東京都港区海岸1丁目7-1、代表取締役社長 CEOは砂金信一郎氏です。
中小企業でも導入できますか?
正式提供のリリースでは、一定規模以上のコンタクトセンターの席数を持つエンタープライズを中心に販売するとしています。小規模な電話対応から始めたい場合は、料金を公開している電話の自動応答サービスも比較してください。
人のオペレーターへの転送はできますか?
できます。JALカードや三井住友カードの事例では、AIが対応できる範囲は回答し、より高度な対応が要る内容は有人のオペレーターへつなぐ形で使われています。
電話以外のチャネルにも対応していますか?
公式サイトは、音声を起点にマルチモーダルへ広げる次世代の顧客対応を「目指す仕組み」として挙げています。現在の提供内容は、電話の音声応対が中心です。
本ページの情報は2026年11月時点で公式サイト・プレスリリースに公開されている内容にもとづきます。最新の仕様・料金は公式サイトをご確認ください。


