
ザピアー
Zapier
の使い方・機能・解決する業務課題
ブックマークする
Zapier(ザピアー)とは?
Zapier(ザピアー)は、9,000以上のアプリをノーコードでつなぐ米Zapier, Inc.の業務自動化プラットフォーム。トリガーとアクションを組み合わせるZapに加え、AIエージェントのZapier AgentsやTables・Chatbots・MCPも提供する。無料は月100タスクまで、有料はProが年払いで月19.99ドルから。UI・サポートは英語のみ。
解決する業務課題
「Zapier」のサービス詳細
Zapierとは
Zapier(ザピアー)は、米Zapier, Inc.が提供するノーコードの業務自動化プラットフォームです。Gmail・Slack・Google スプレッドシート・Salesforce・Notion など9,000以上のアプリをつなぎ、「フォームに回答が届いたらCRMに登録してチャットに通知する」といったアプリ間の定型作業を、プログラミングなしで自動化できます。
中核となるのは「Zap(ザップ)」と呼ばれる自動化ワークフローです。トリガー(きっかけとなる出来事)とアクション(実行する処理)を組み合わせて作り、一度公開すれば24時間365日、裏側で勝手に動き続けます。2011年に始まったこの分野の草分けで、公式サイトは「300万社以上のビジネスが利用」と掲げています(2026年8月時点)。
近年はAI機能の拡充が著しく、自然言語で話しかけるだけでZapを組み立てる Copilot、業務そのものを任せられるAIエージェント Zapier Agents、ChatGPTやClaudeなどのAIアシスタントから9,000以上のアプリを直接操作させる Zapier MCP まで揃い、単なる「アプリ連携ツール」からAIオーケストレーションの基盤へと軸足を移しています。
使い方
-
アカウントを作成する
公式サイトからメールアドレスまたはGoogle・Microsoftアカウントで登録します。無料プランで始められ、登録後14日間は有料機能のトライアルが付きます。
-
Copilotに作りたい自動化を伝える
ダッシュボードの入力欄に「Stripeで決済が完了したらスプレッドシートに記録してSlackに通知して」のように書くと、Copilot がトリガーとアクションを提案し、Zapの下書きを組み立てます。数千の公式テンプレートから選んで始めることもできます。
-
トリガーを設定する
Zapエディタで起点となるアプリ(例: Google Forms)を選び、アカウントを接続します。接続は初回のみで、以後は使い回せます。
-
アクションを設定してテストする
続けて実行内容(例: HubSpotに連絡先を作成 → Slackに投稿)を追加します。有料プランではステップを何段でも重ねられ、条件分岐(Paths)や絞り込み(Filters)も入れられます。各ステップは実データでテストできます。
-
公開して運用する
「Publish」を押すと稼働が始まります。実行履歴はZap Historyで確認でき、エラー時には通知が届きます。
主な機能
01つなぐ・自動化する
- Zaps — トリガー→アクションの自動化ワークフロー。有料プランではマルチステップ・条件分岐(Paths)・絞り込み(Filters)に対応
- 9,000以上のアプリ連携 — Google Workspace・Slack・Salesforce・HubSpot・Shopify・OpenAI・Anthropic など。Webhooksで独自システムとも接続可
- 内蔵ツール — データ整形のFormatter、スケジュール実行のSchedulerなど。これらの実行はタスクを消費しない
02AIに任せる
- Copilot — チャットで指示するだけでZapを設計・構築するAIアシスタント。無料プランでも回数制限つきで使える
- Zapier Agents — 自然言語で指示を与えると、社内データやWeb検索を参照しながら複数アプリを横断して仕事をこなすAIエージェント。Chrome拡張やチャットからも呼び出せる
- Zapier Chatbots — 自社データを学習させたAIチャットボットをノーコードで作成・設置
- Zapier MCP — ChatGPT・ClaudeなどのAIアシスタントから、Zapierの連携アプリ群を直接操作させる仕組み
- AI by Zapier — Zapのステップ内でテキスト生成・データ抽出を行うAI機能(Professional以上はAPIキー不要)
03業務アプリを組み立てる
- Tables — 自動化と直結したデータベース。リード管理や承認フローのデータ置き場になる
- Forms(旧Interfaces) — ノーコードのフォーム・画面ビルダー。送信内容がそのままZapのトリガーになる
- Canvas — 業務プロセスを図にして関係者と共有し、そのまま自動化の設計図にするツール(オープンベータ)
料金プラン
本体(Zaps)の料金はタスク数に応じた従量制です。タスクは「Zapが正常に実行したアクションステップ」ごとに数えられ、トリガーの監視やFormatter・Tablesなど内蔵ツールの実行は消費しません。以下は2026年8月19日時点の公式表記で、米ドル建てです(税の扱いは公式料金ページに記載がありません)。円建ての定価はありませんが、日本円(JPY)を含む19通貨での決済に対応しており、決済時の為替レートで換算されます。
| Free | Professional | Team | Enterprise | |
|---|---|---|---|---|
| 月払い | $0 | $29.99〜 | $103.50〜 | 個別見積 |
| 年払い(月あたり・約33%割引) | $0 | $19.99〜 | $69〜 | 個別見積 |
| 月間タスク数 | 100 | 750〜(最大200万まで選択可) | 2,000〜 | カスタム(年間上限制) |
| Zapのステップ数 | 2ステップまで | マルチステップ | マルチステップ | マルチステップ |
| プレミアムアプリ | × | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
| ユーザー数 | 1 | 1 | 最大25 | 無制限 |
| 主な機能 | Copilot(回数制限つき) | Webhooks・Paths・AI by Zapier・メール/チャットサポート | 共有ワークスペース・SAML SSO・優先サポート | SCIM・監査ログ・分析・専任テクニカルアカウントマネージャー |
タスク上限を超えると自動的に従量課金(Pay-per-task)に切り替わり、単価は月払いプランで基本レートの2.5倍、年払いプランで1.25倍になります。
Zapier Agentsは本体プランとは別課金のアドオンです。使用量は「アクティビティ」(エージェントがアクション実行・Web検索・ナレッジ参照などを行うたびに1消費)で数えます。無料枠は月400アクティビティ、有料のProは月1,500アクティビティで年払い時月33.33ドル(公式料金ページのAgents表記。月払いは第三者の解説記事で月50ドルとされています)。Enterpriseは個別見積です。
金額は2026年8月19日時点の公式料金ページ(米ドル建て)にもとづきます。変更されることがあるため、契約前に公式でご確認ください。
無料プラン・トライアル
無料プランはクレジットカード登録なしで使い続けられます。含まれるのは次のとおりです(2026年8月時点の公式ヘルプ)。
- 月100タスク(ZapとMCPで共用)
- 2ステップのZap(トリガー1つ+アクション1つ)。作成できるZapの本数自体は無制限
- トリガーの確認間隔は15分
- Copilot(1日あたりの回数制限つき)
- Zapier Chatbots・Zapier Agentsの無料版(Agentsは月400アクティビティ。テスト実行も消費する)
- Tablesは2,500レコードまで、フォームは10ページまで
- 登録後14日間はプレミアム機能のトライアル
マルチステップやプレミアムアプリ連携を本格的に使うには有料プランが必要ですが、「まず1本自動化を動かして仕組みを理解する」までは無料枠で十分試せます。
日本語対応
UIとヘルプは英語のみです(2026年8月時点)。
- UI — 管理画面・Zapエディタに日本語表示はありません。言語切替の設定もなく、日本語で使うにはブラウザの翻訳機能を使うことになります
- 入出力 — 流れるデータとしての日本語は問題なく扱えます。日本語のメール・スプレッドシート・チャット投稿はそのまま連携できます
- サポート・ドキュメント — ヘルプセンター・サポート窓口は英語です。日本法人や日本語サポート窓口はありません
- 決済 — 料金は米ドル建てですが、日本円(JPY)での決済に対応しています(決済時レートで換算)
英語UIに抵抗がなければ導入の障壁は高くありませんが、社内展開時には英語画面が前提になる点は考慮が必要です。
評判・導入実績
公式サイトが公表している数字は次のとおりです(いずれも2026年8月時点)。
- 「300万社以上のビジネスが利用」(公式トップページ。下層ページでは340万社の表記もあり)
- 連携アプリ9,000以上(公式アプリディレクトリでは9,966+と表示)
公式トップページには成果数値つきの導入事例が掲載されています。
01公式掲載の導入事例
- Superhuman — 週42時間以上を削減、リード処理のエラーを87%削減
- Remote — 毎月2,200人日分の作業を自動化、ITチケットの28%をAIで解決
- Erewhon — 年4万ドル以上の人件費を削減、ROI 5.5倍
- Vendasta — 潜在売上100万ドルの増加、年282人日分の手作業を削減
日本語の公式事例は公表されていませんが、国内でもSaaS間連携の定番として解説記事・導入支援サービスが多数存在します。
他社ツールとの違い
同じ「アプリをつないで自動化する」ツールでも、思想と得意分野が異なります。
| 観点 | Zapier | make | n8n |
|---|---|---|---|
| 連携アプリ数 | 9,000以上(業界最多クラス) | 多数(Zapierより少なめ) | ノード形式で拡張可能 |
| 作り方 | フォーム形式+Copilot(自然言語) | ビジュアルなフロー図 | フロー図+コードも書ける |
| 課金単位 | タスク(成功したアクション) | オペレーション | 実行回数(セルフホストは無制限) |
| セルフホスト | 不可(クラウドのみ) | 不可 | 可(オープンソース) |
| 向いている人 | 非エンジニア・すぐ動かしたい人 | 複雑なフローを安く組みたい人 | エンジニア・データを自社管理したい人 |
Zapierの強みは連携アプリ数と立ち上がりの速さです。とにかく対応アプリが多く、Copilotに日本語で書いても英語で書いてもZapの土台ができるため、非エンジニアが最初に触る自動化ツールとして選ばれやすい位置にあります。一方、タスク課金は処理量が増えるほど割高になりやすく、複雑・大量のワークフローではmakeや、セルフホストできるn8nがコスト面で有利になる場面があります。また、LLMアプリやRAGチャットボットそのものを作り込みたい場合は、ワークフロー型のLLMアプリ開発基盤であるDifyが比較対象になります。Notionのような普段使いのツールを起点・終点にした小さな自動化は、Zapierの得意分野です。
よくある質問(FAQ)
Q. 日本語で使えますか
UIは英語のみで、日本語表示はできません。ヘルプ・サポートも英語です。ただし連携するデータ(メール本文・シートの中身など)の日本語は問題なく扱え、料金の決済は日本円に対応しています。
Q. 無料でどこまでできますか
月100タスクまで、トリガー1つ+アクション1つの2ステップZapを無制限に作れます。CopilotやChatbots・Agentsの無料版も含まれます。マルチステップ化とプレミアムアプリ連携は有料プランからです。
Q. 「タスク」とは何ですか
Zapが正常に実行したアクションステップ1つが1タスクです。トリガーの監視・失敗したアクション・Formatterなど内蔵ツールの実行はカウントされません。AIステップやCodeステップは消費量が異なる場合があります。上限を超えると従量課金(月払いプランは基本単価の2.5倍、年払いは1.25倍)に自動で切り替わります。
Q. 日本円で支払えますか
支払えます。定価は米ドル建てですが、日本円を含む19通貨での決済に対応しています。請求額は決済時の為替レートで換算されるため、月によって変動します。
Q. Zapier Agentsと普通のZapは何が違いますか
Zapは「トリガーが起きたら決めた手順を実行する」決定的な自動化です。Agentsは自然言語の指示にもとづき、AIがWeb検索・ナレッジ参照・アプリ操作を状況に応じて組み合わせて実行します。手順が固定できる定型業務はZap、調査やリード対応のように判断が挟まる業務はAgents、という使い分けです。課金も別建てです。
Q. セキュリティ面は大丈夫ですか
連携アプリのアカウント接続はOAuth等の認証情報をZapierが保管する形になります。取得している認証・コンプライアンスの詳細は公式のセキュリティ関連ページ(Trust Center)で公開されているため、機密データを扱う場合は導入前に確認してください。Enterpriseプランでは監査ログ・SCIMプロビジョニングなど管理機能が追加されます。
提供元
提供元は米国の Zapier, Inc. です。2011年に Wade Foster(CEO)、Bryan Helmig、Mike Knoop の3人が立ち上げ、2012年にY Combinatorを経て正式ローンチしました。創業当初からオフィスを持たない全社員リモートの体制で知られ、非上場ながら2021年の株式取引で評価額約50億ドルと報じられています。近年は「AIオーケストレーション」を掲げ、Agents・Chatbots・Canvas・MCPなどAI製品群の拡充を進めています。
本ページの情報は2026年8月時点で公式サイトに公開されている内容にもとづきます。機能・料金は変更されることがあるため、最新の情報は公式サイトをご確認ください。



