
グリーン
Glean
の使い方・機能・解決する業務課題
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Glean(グリーン)とは?
米国 Glean Technologies, Inc. の企業向けWork AIプラットフォーム。Slack・Google Drive・Confluence・SharePoint・Salesforce など275以上のコネクタで社内アプリをつなぎ、元のアプリのアクセス権限を反映したまま横断検索(Glean Search)できる。AIアシスタント(Glean Assistant)が社内資料を出典に回答・資料作成・データ分析を行い、Glean Agents でAIエージェントも作れる。日本語の検索と画面表示に正式対応。料金は非公開で、日本ではNTTデータや丸紅ITソリューションズも提供。
解決する業務課題
「Glean」のサービス詳細
Gleanとは
Gleanは、米国の Glean Technologies, Inc.(本社サンフランシスコ、2019年創業)が提供する社内のアプリに散らばった情報を横断して検索し、AIが答え・資料作成・作業の実行までを手伝う企業向けの「Work AI」プラットフォームです。Slack・Google Drive・Confluence・SharePoint・Jira・Salesforce などの社内アプリを、公式が「275以上」とする標準コネクタでつなぎ、元のアプリのアクセス権限をそのまま反映して、見てよい情報だけを検索結果やAIの回答に使います。
製品は、社内検索の「Glean Search」、AIアシスタントの「Glean Assistant」、AIエージェントを作って動かす「Glean Agents」と、それらを支えるプラットフォーム(コネクタ、Model Hub、セキュリティの Glean Protect など)で構成されています。日本語は検索(キーワード・セマンティック)と画面表示の両方で正式に対応しています。
料金は公開されていません。公式サイトに料金ページはなく、導入は「導入のご相談」から問い合わせる形です。日本では、NTTデータ(2024年10月)や丸紅ITソリューションズ(2026年1月)がパートナー・販売代理店として提供を発表しています。
社内のどこにあっても、見てよい情報だけが見つかる
Glean Search は、つないだアプリ全体を1つの検索窓から探せるエンタープライズサーチです。検索結果はリアルタイムにインデックスされ、元のアプリで権限が変われば検索結果にもすぐ反映されます。ユーザーが見られるのは、アクセスを許可された情報だけです。
公式は、深層学習によるベクトル検索で自然な文章の質問の意味を理解し、自社特有の言葉や文脈を学び続けるため、手作業での調整は要らないと説明しています。社内の人・コンテンツ・やり取りから「ナレッジグラフ」をつくり、検索結果を一人ひとりに合わせて並べ替え、資料が見つからないときは詳しい人を示します。重要な資料を検索結果の上部に固定(ピン留め)することもできます。

出典: Glean 公式サイト(Glean Search)(以下の画面画像も同様)
調べて、まとめて、作るところまで任せる
Glean Assistant は、社内の知識をもとに質問に答え、出典となる社内資料を添えて返すAIアシスタントです。公式は、社内ツール・ドキュメント・会話・Web から情報を集め(Find)、手順を組み立てて複数のサブエージェントを並行して動かし(Plan)、足りない情報を探しにいき(Research)、出来を確かめて直し(Iterate)、結果をまとめる(Deliver)という5段階で動くと説明しています。
回答だけでなく、スライド・ドキュメント・ダッシュボード・ポッドキャストなどの形式での資料作成、データウェアハウスやBIツールのデータ分析、会議の要約、コードの作成と説明、システムをまたぐ作業の実行(ベータ版)も扱います。チームのメンバーを同じチャットに招いて一緒に作業する機能(ベータ版)や、音声でのやり取りもあります。

使い方
- 導入を相談する 公式サイトの「導入のご相談」から問い合わせます。料金は公開されておらず、見積もりはこの段階で出ます。日本ではNTTデータや丸紅ITソリューションズなどのパートナー経由でも導入でき、丸紅ITソリューションズはデータソースの接続設定や独自コネクタの開発も支援するとしています。
- 社内アプリをつなぐ 管理者が、Slack・Google Drive・SharePoint などのアプリを標準コネクタでつなぎます。元のアプリのアクセス権限はそのまま引き継がれます。どのデータをAIに使わせるかは、自社で選べます。
- 社員がふだんの場所から使う 社員は、会社の管理者が作成したアカウントで、Webアプリ、ブラウザ拡張(Chrome・Edge・Firefox・Safari)、デスクトップアプリ(macOS・Windows)、モバイルアプリ(iOS・Android)から使います。Slack・Microsoft Teams・Zoom・Zendesk・ServiceNow などの中からも呼び出せます(アプリによっては管理者の設定が必要)。
- エージェントで定型業務を自動化する よく行う作業は、Glean Agents でエージェントにします。イベントやスケジュールをきっかけに起動させ、実行前に人の承認を挟むこともできます。
機能
01探す(Glean Search)
社内アプリ全体を1か所から、権限どおりに検索する。
- 横断検索 — つないだアプリのドキュメント・メッセージ・チケットなどを1つの検索窓から探す。検索結果はリアルタイムにインデックスされる
- 権限の反映 — 元のアプリのアクセス権限を検索結果とAIの回答に適用し、許可された情報だけを表示する
- ナレッジグラフと個人化 — 人・コンテンツ・やり取りの関係から、役割に合った結果を上位に出し、詳しい人も示す
- ピン留め — 重要な資料を検索結果の上部に固定する
02答える・作る(Glean Assistant)
社内の知識を根拠に答え、資料をつくり、作業を進める。
- 出典つきの回答 — 社内資料と Web を調べ、根拠の資料を示して答える
- 資料作成 — スライド、ドキュメント、ダッシュボード、ポッドキャストなどの形式で作る
- データ分析・リサーチ — 構造化・非構造化データを分析し、出典つきの結果にまとめる
- Proactive AI — 役割や優先度に合わせて、気にかけるべき更新や次の作業を先回りして示す(一部ベータ版)
- Multiplayer — チームのメンバーを同じチャットに招いて作業する(ベータ版)。音声でのやり取りにも対応
03任せる(Glean Agents)
AIエージェントを作り、全社で管理しながら動かす。
- Agent Builder — 推論にもとづくエージェントや複雑なワークフローを作り、試して改善する
- Agent Orchestration — イベントをきっかけにエージェントを起動し、エージェント間で作業を受け渡し、外部システムにつなぐ
- Agent Library・ガバナンス — エージェントを共有・認定して全社に広げ、利用状況・エラー率・評価・ROIを確認する
- アクション — 自然言語で頼んだ作業を各システムで実行する。実行前に人の承認を必須にできる(human-in-the-loop)
04支える(プラットフォーム)
- コネクタ — 275以上の標準コネクタ(ネイティブ/MCPベース)。APIで追加のアプリも検索対象にできる
- Model Hub — 40種類以上のオープンモデル・独自モデルを選んで使え、タスクに合うモデルを自動で選ぶ自動ルーティング(ベータ版)、モデルごとの利用制限、AI Gateway による一元管理を備える
- Glean Protect — 機密データの検出、プロンプトインジェクションの検知、エージェントのガードレールなどのセキュリティ機能
コネクタの数は、公式サイトのページによって書き方が違います。コネクタのページと製品ページは「275以上」、サイトのメニューは「250以上」、Glean Search のページは「100以上」としています。このページでは、コネクタの専用ページの「275以上」を採っています(2026年10月時点)。

セキュリティとデータの扱い
日本語対応と、日本での導入窓口
公式ドキュメントの言語サポート表では、日本語はキーワード検索・セマンティック検索・画面表示(UI)のすべてが一般提供(Generally available)です(2026年10月時点)。検索は質問と同じ言語で書かれた資料を返し、Assistant は質問した言語で答えます。そのため、日本語の質問には主に日本語の資料が使われます。英語の資料をもとに日本語で答えさせるような、言語をまたぐ使い方は早期アクセスの機能です。なお、管理者向けのワークスペース設定と外部向けのヘルプ文書は、まだ日本語化されていません。公式サイトには日本語版(glean.com/jp)がありますが、一部のページは英語のままです。
日本での提供を発表している会社は次のとおりです(各社の発表による)。
- 株式会社NTTデータ — Glean Technologies, Inc. とのパートナー契約にもとづき、2024年10月21日から「Glean」の提供を開始
- 丸紅ITソリューションズ株式会社 — 2026年1月20日に販売代理店契約を発表。販売に加え、データソースの接続設定、独自コネクタの開発、機能アップデートのフォローなどの導入・運用支援を提供
料金
料金は公開されていません(2026年10月時点)。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 料金ページ | なし(英語版の /pricing はトップページに転送される) |
| 料金 | 非公開(個別見積もり) |
| 申し込み | 公式サイトの「導入のご相談」、または国内のパートナー・販売代理店 |
| 無料プラン・無料トライアル | 公式サイトに記載なし |
料金の公開がないため、他社製品と金額で比べるには見積もりが必要です。
導入実績と評判
公式サイトの会社情報は、年間経常収益(ARR)が3億ドルに達し、1億ドルから15か月で3倍になったこと、顧客の85%以上が5部門以上で使っていること、Fortune 500 の顧客数が前年から約2倍になったことを掲げています。2025年6月10日には、評価額72億ドルで1億5,000万ドルのシリーズFの資金調達を発表しました。
公式の導入事例のうち、数字が示されているものです(公式サイトの記載による)。
01全社への展開
- Booking.com — 従業員14,000人の規模で、初めて全社導入したAIプラットフォーム。月50万件以上のアンケート回答
- Ericsson — 20,000人以上の従業員がAIトレーニングを受講し、導入済みのエージェントは2,700以上
- TIME — 100年以上分のコンテンツを一元管理。導入開始まで3週間、全社統合まで5か月
02時間の削減とエージェントの活用
- Zillow — ユーザー1人あたり週1.5時間以上を削減、導入率80%、エージェント数3,400以上
- GCash — ユーザー1人あたり週2〜3時間を削減、一部のチームで利用率90%以上
「目指したのは、企業のナレッジと世界の知識を組み合わせ、従業員がより速く、よりスマートに、より良く働けるようにすることでした。」
— Nimish Panchmatia(Chief Transformation Officer, DBS Bank。公式サイト日本語版より)
公式サイトに掲載されている導入事例は海外企業で、日本企業の事例は載っていません。
他の社内AI検索・ナレッジ基盤との違い
| 製品 | 主な用途 | 社内データとのつなぎ方 | 料金(公開分) |
|---|---|---|---|
| Glean | 社内アプリ横断の検索・AIアシスタント・エージェント | 275以上の標準コネクタ。元のアプリの権限を反映 | 非公開 |
| Microsoft Copilot Studio | AIエージェント・ワークフローの構築 | 1,400以上のコネクタ、MCPサーバー | 2万5,000クレジットのパック月29,985円など |
| ChatSense | 法人向け生成AIチャット(社内文書のRAGを含む) | 社内文書を読み込ませる | ビジネスプラン1人月980円〜、無料のスタータープランあり |
| Notion | ドキュメント・Wiki・データベースのワークスペース | ワークスペースと連携アプリを横断して質問応答 | Notion のページを参照 |
| Helpfeel | FAQ検索・社内文書の横断検索 | 社内のPDF・Wordなどを横断検索 | 個別見積もり |
※Glean 以外の列は、各製品ページに記載の確認時点の内容です。
Glean の特徴は、新しい置き場所に情報を移すのではなく、すでに使っている多数のアプリをつないで、権限を守ったまま横断して探せることです。Microsoft 365 を中心に使っていて、その上でエージェントを作りたい場合はMicrosoft Copilot Studio、料金を確かめてから少人数で始めたい場合は料金を公開しているChatSense、情報をひとつのワークスペースに集めて管理したい場合はNotionが候補になります。社外向けのFAQ検索を強くしたい場合はHelpfeelが近い製品です。
よくある質問
Gleanの料金は? 公開されていません。公式サイトに料金ページはなく、「導入のご相談」や国内のパートナー・販売代理店から見積もりを取ります(2026年10月時点)。
Gleanは日本語に対応している? 対応しています。公式ドキュメントでは、日本語のキーワード検索・セマンティック検索・画面表示がいずれも一般提供です。管理者向けのワークスペース設定と外部向けのヘルプ文書は、まだ日本語化されていません。
見てはいけない資料がAIの回答に出てこない? Glean は元のアプリのアクセス権限を検索結果とAIの回答に適用し、ユーザーは許可された情報だけを見られる仕組みです。権限の変更も検索結果にすぐ反映されると公式は説明しています。
どのアプリとつなげられる? 公式は275以上の標準コネクタを用意していると説明しています。Slack・Google Drive・Confluence・SharePoint・Jira・GitHub・Salesforce などに対応し、APIでほかのアプリを加えることもできます。
日本ではどこから導入できる? 公式サイトの「導入のご相談」のほか、NTTデータ(2024年10月から提供)や丸紅ITソリューションズ(2026年1月に販売代理店契約を発表)が提供しています。
本ページの情報は2026年10月時点で公式サイトに公開されている内容にもとづきます。最新の仕様・料金は公式サイトをご確認ください。




