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の使い方・機能・解決する業務課題

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SciSpace(サイスペース)とは?

米国の PubGenius Inc. が提供する研究者・学生向けのAIリサーチ支援サービス(旧称 Typeset)。複数のデータベースにまたがる2億8,000万本以上の論文を対象に、AIエージェントが論文検索・文献レビュー・データ抽出・引用つきの下書きまでを行い、Chat with PDF や引用の作成などの単体ツールも備える。画面は英語。Basic 無料、Premium は月$20(年払いで月$12)。

解決する業務課題

「SciSpace」のサービス詳細

SciSpaceとは

SciSpace(サイスペース)は、米国の PubGenius Inc. が提供する研究者・学生向けのAIリサーチ支援サービスです。論文を探す・読む・複数の論文から情報を抜き出す・引用つきで書く、という研究の一連の作業を、ひとつのワークスペースで進められます。旧称は Typeset で、現在は typeset.io にアクセスすると scispace.com に転送されます。

中心になっているのは、チャット欄に作業を頼むと手順を組み立てて実行する SciSpace Agent です。公式の比較ページによると、論文の検索は Google Scholar・PubMed・arXiv・OpenAlex・Semantic Scholar の複数のデータベースにまたがり、対象は2億8,000万本以上の論文です。これとは別に、PDF への質問(Chat with PDF)、文献レビュー、AI Writer、引用の作成、パラフレーズ、AI 検出などの単体ツールも備えています。

提供元
PubGenius Inc.(米国カリフォルニア州ミルピタス)
対象データ
論文2億8,000万本以上(Google Scholar・PubMed・arXiv・OpenAlex・Semantic Scholar など)
提供形態
Web・Chrome 拡張機能・iOS アプリ
言語
画面は英語。公式によると、Chat with PDF は75以上、Chrome 拡張機能は75の言語でやり取りできる
料金
Basic 無料/Premium 月$20(年払いで月$12)/Advanced 月$90(年払いで月$70)/Max 月$200(年払いで月$160)/Teams・Enterprise あり

数字について: 公式サイトの中でも、論文数は「2億7,000万本以上」「2億8,000万本以上」「2億8,700万本」、利用者数は「100万人以上」「960万人以上」「1,000万人以上」とページによって表記が異なります。このページでは、論文数は比較ページの「2億8,000万本以上」を、利用者数はトップページの「960万人以上」を採っています(2026年10月確認)。

作業を頼むと、AIエージェントが調べて書くところまで進める

SciSpace のトップ画面。「How can I help with your research?(研究のどんなことを手伝いましょうか)」の見出しの下に、作業を入力する欄があり、Tools のメニューとモデルの選択(Lite)が並ぶ。その下に Search Papers・Literature Review・Draft・Diagrams・Presentation のボタンがある

出典: SciSpace 公式サイトのトップ画面(2026年10月19日)

SciSpace のトップ画面は、そのまま SciSpace Agent の入力欄になっています。入力欄の下には Search Papers(論文検索)・Literature Review(文献レビュー)・Draft(下書き)・Diagrams(図)・Presentation(スライド) の入口が並び、調べる作業から書き出す作業までを同じ画面から頼めます。

有料プランでは、調べ方の深さに応じて次のような使い方ができます(料金ページと、料金ページが案内するクレジットのガイドより)。

01エージェントでできること

  • Deep Research — 数百本の論文を読み込んで調べる
  • Systematic Research(SLR) — 最大で数千本の論文をスクリーニングする、システマティックレビュー向けの調査
  • レポートの作成 — Premium は Standard Report、Advanced 以上は Verified Report を作れる
  • Biomedical Agent — 生物医学に特化したエージェント(Premium 以上)
  • 並列実行 — 同時に動かせるエージェントのチャットは Premium 4件、Advanced 8件、Max 16件

エージェントのモデルは、入力欄の横で Lite・Pro・Expert の3段階から選びます。料金ページによると、Pro は Premium 以上、Expert は Advanced と Max で使えます。Lite は、SciSpace が Notion で公開しているヘルプでは、すべてのプランで使えるとされています。

また、Agent Gallery には、原稿の修正点のまとめ、システマティックレビューの検索式の記録、助成金申請書の一部の下書き、統計ソフトの出力の読み解き、グラフの作成など、研究の場面ごとに用意されたエージェントが並びます(2026年10月19日時点で2,734件)。

単体ツール:PDFへの質問から引用の作成まで

エージェントとは別に、研究の個別の作業に向けた単体ツールがあります。料金ページが案内するクレジットのガイドによると、次の単体ツールはクレジットを消費しないため、エージェント用のクレジットを使い切っても使い続けられます。

01読む

  • Chat with PDF — PDF(1ファイル100MBまで)をアップロードして質問すると、PDF の該当箇所を引用して答える。節ごとの要約、選択した文章のやさしい説明、数式・表・図の説明、関連論文の提案、メモ機能もある
  • Literature Review — 論文を探し、複数の論文の要点を自分で決めた列の表で比べ、ライブラリに保存する
  • Extract Data — 論文 PDF からデータを抜き出す
  • Find Topics — 研究のテーマを探す

02書く・仕上げる

  • AI Writer — 参考文献の管理と合わせて、引用つきの文章を書く
  • Citation Generator — APA などの書式で参考文献を作る
  • Paraphraser — 文章を言い換える
  • AI Detector — 文章が AI で書かれたものかを判定する

公式によると、Chat with PDF にアップロードした文書は256ビットで暗号化され、AI の学習には使われません。

Chrome拡張機能とiOSアプリ

Chrome 拡張機能(無料)を入れると、Nature・Springer・Elsevier・Wiley などの出版社のサイトや、Google Scholar・arXiv などのリポジトリ、ニュースサイトで記事を読みながら、その場で質問できます。わかりにくい用語や段落を選ぶとやさしく説明し、PDF の数式や表は切り取って意味を尋ねられます。公式は、75の言語から選んでやり取りできるとしています。

iOS アプリ(App Store の販売元は PubGenius Inc.)は無料で入手でき、論文の検索と、引用つきの回答を中心にした機能です。App Store の表記では、アプリの対応言語は英語です。

使い方

  1. アカウントを作る 公式サイトの「Sign up for free」から登録します。無料の Basic プランでは、エージェント用に毎月100クレジットが付き、Lite のモデルを使えます。
  2. 作業を頼む トップ画面の入力欄に、調べたいことや作りたいものを書いて送ります。論文を探すだけなら「Search Papers」、文献レビューなら「Literature Review」のように、入力欄の下のボタンから始めることもできます。
  3. モデルを選ぶ 入力欄の横のモデル選択で Lite・Pro・Expert を切り替えます(Pro は Premium 以上、Expert は Advanced 以上)。
  4. 根拠を確かめる 回答の引用から元の論文を開き、主張が論文の内容と合っているかを確かめます。手元の PDF を詳しく読むときは Chat with PDF を使います。
  5. 書く・書き出す AI Writer で引用つきの下書きを作り、Citation Generator で参考文献を整えます。

料金

2026年10月19日時点の公式の料金ページの価格です。米ドル建てで、年払いを選ぶと割安になります。

個人向け

プラン月払い年払い(月あたり)主な内容
Basic無料無料エージェント用に月100クレジット、Lite のモデル
Premium$20$12(年$144)月1,200クレジット、Pro のモデル、Google Scholar・PubMed・arXiv からの論文の追加、Deep Research、Systematic Research(SLR)、Standard Report、所属機関経由での全文の利用、Biomedical Agent、同時実行4件。文献レビュー・Chat with PDF・AI 検出などは無制限
Advanced$90$70(年$840)Premium の内容に加えて、使用量は無制限(公正利用の範囲)、Expert のモデル、Verified Report、同時実行8件
Max$200$160(年$1,920)Advanced の内容に加えて、複雑な調査向けの最大のメモリとコンテキスト、論文に使える図の作成、ポスターの作成、同時実行16件、優先サポート

チーム・組織向け

プラン月払い(1ユーザー)年払い(1ユーザー・月あたり)主な内容
Teams (Premium)$25$15Premium の内容(1ユーザーあたり月1,200クレジット)、管理者による権限管理、ユーザー数に応じた割引
Teams (Advanced)$100$75Advanced の内容
Teams (Max)$220$175Max の内容
Enterprise個別見積もり個別見積もりAdvanced の内容に加えて、管理者によるアカウント管理、共有のクレジット、SSO・SCIM、請求の一元化、専任サポート、連携や上限の調整
  • 毎月のクレジットは翌月に繰り越せません。追加購入したクレジットは無期限で残ります。
  • チームのクレジットはチーム全体で共有します。Premium・Advanced・Max を1つのチームで混ぜることはできません(プランごとに別のチーム契約になります)。
  • すべてのプランに、購入から24時間以内なら全額を返金する保証があり、いつでも解約できます。クレジットは原則として返金の対象外です。
  • 支払いは主要なクレジットカード・デビットカードで、一定の条件を満たす Enterprise の契約は銀行振込にも対応します。

評判・口コミ

公式サイトには、研究者や学生の声が掲載されています。

  • 「(AI を使って)研究論文を理解しやすくしてくれる、すばらしいツール。ほとんどの学術的な文章を、やさしい言葉で説明・補足してくれる」(デンマークの大学の研究者)
  • 「時間の節約だけではない。専門外の科学論文を読むのは集中力が要る作業で、長くは続けられない。論文がうまく要約されるだけでなく、意味のある答えが得られるのは大きな変化だ」(科学ジャーナリスト)
  • 「PDF をアップロードして、理解したい箇所を選ぶと、複雑な部分をすぐにかみ砕いてくれる」(医療分野のプロダクトマネージャー)

公式の比較ページでは、Trustpilot の評価を5点満点中4.3(346件)と紹介しています。一方、米国の App Store の iOS アプリの評価は2.6(11件)で、「Web 版のライブラリやメモをアプリから使えない」「出力をコピーできない」など、Web 版と比べた機能の少なさを挙げる声が見られます(2026年10月確認)。

メリット・デメリット

メリット

  • 論文の検索・PDF の読解・データの抽出・引用つきの執筆までを、ひとつのワークスペースで進められる
  • 複数のデータベースにまたがる、2億8,000万本以上の論文を対象に検索できる
  • Deep Research や Systematic Research(SLR)など、調べる深さに応じた使い方ができる
  • Chat with PDF や引用の作成などの単体ツールは、エージェントのクレジットを消費しない
  • 無料の Basic プランから始められ、すべての有料プランに24時間の返金保証がある
  • Chrome 拡張機能で、出版社のサイトなどで論文を読みながら質問できる

デメリット

  • 画面は英語で、料金は米ドル建て
  • 無料プランのエージェントは月100クレジットまでで、モデルも Lite に限られる
  • エージェントの作業ごとのクレジットの消費量は決まっておらず、同じような依頼でも使う量が大きく変わる
  • iOS アプリは Web 版より機能が限られる
  • 公式サイトの中でも、論文数・利用者数の表記がページによって異なる

SciSpaceと他のAIリサーチツールの違い

製品調べる対象向いている場面
SciSpace複数のデータベースの論文2億8,000万本以上論文探しから PDF の読解、データの抽出、引用つきの執筆までを1つのサービスで済ませたい
Elicit学術論文と臨床試験。システマティックレビューの手順に対応採否の基準を決めて論文を選別し、データを表に抜き出したい
Consensus査読済み論文2億2,000万本以上。研究の賛否を示す Consensus Meterある問いについて研究がどう結論しているかを手早く知りたい
ChatPDFアップロードした PDF などの文書特定の論文1本を対話しながら読みたい
NotebookLM自分がアップロードした資料手元の資料だけに基づいて要約・質問したい
PerplexityWeb 全体(出典つき)最新のニュースや Web 上の情報を、出典つきで調べたい

論文を調べてそのまま書くところまで1つのサービスで進めたいなら SciSpace、論文の選別とデータ抽出を手順どおりに進めたいなら Elicit、研究の結論の傾向を手早く知りたいなら Consensus が候補になります。

よくある質問

Q. SciSpaceは無料で使えますか。 はい。Basic プランは無料で、エージェント用に毎月100クレジットが付きます。Chat with PDF などの単体ツールはクレジットを消費しません。Pro のモデルや Deep Research を使うには、月$20(年払いなら月$12)の Premium プラン以上が必要です。

Q. 日本語で使えますか。 画面は英語です。公式は、Chat with PDF は75以上、Chrome 拡張機能は75の言語でやり取りできるとしていますが、対応言語の一覧は公開されていません。iOS アプリの対応言語は英語です。

Q. TypesetとSciSpaceは同じサービスですか。 同じ会社のサービスで、Typeset は旧称です。typeset.io にアクセスすると scispace.com に転送されます。なお公式の料金ページの FAQ によると、SciSpace の Premium・Advanced は、論文の書式設定・エディター向けの「Typeset Researcher」「Team」プランとは別の契約です。

Q. 返金はできますか。 すべてのプランに、購入から24時間以内なら全額返金の保証があります。返金はサポートのチャットボットから申し込みます。24時間を過ぎると返金の対象外で、クレジットも原則として返金されません。

Q. アップロードしたPDFはAIの学習に使われますか。 公式の Chat with PDF のページでは、256ビットで暗号化し、データを学習に使わないとしています。


本ページの情報は2026年10月19日時点で SciSpace の公式サイト(料金ページ・料金ページが案内するクレジットのガイド・各ツールのページ)、SciSpace が Notion で公開しているヘルプ(モデルの段階の説明)と App Store に公開されている内容にもとづきます。機能・料金は変更されることがあるため、最新の情報は公式サイトと料金ページをご確認ください。

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