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SciSpace
の使い方・機能・解決する業務課題
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SciSpace(サイスペース)とは?
米国の PubGenius Inc. が提供する研究者・学生向けのAIリサーチ支援サービス(旧称 Typeset)。複数のデータベースにまたがる2億8,000万本以上の論文を対象に、AIエージェントが論文検索・文献レビュー・データ抽出・引用つきの下書きまでを行い、Chat with PDF や引用の作成などの単体ツールも備える。画面は英語。Basic 無料、Premium は月$20(年払いで月$12)。
解決する業務課題
「SciSpace」のサービス詳細
SciSpaceとは
SciSpace(サイスペース)は、米国の PubGenius Inc. が提供する研究者・学生向けのAIリサーチ支援サービスです。論文を探す・読む・複数の論文から情報を抜き出す・引用つきで書く、という研究の一連の作業を、ひとつのワークスペースで進められます。旧称は Typeset で、現在は typeset.io にアクセスすると scispace.com に転送されます。
中心になっているのは、チャット欄に作業を頼むと手順を組み立てて実行する SciSpace Agent です。公式の比較ページによると、論文の検索は Google Scholar・PubMed・arXiv・OpenAlex・Semantic Scholar の複数のデータベースにまたがり、対象は2億8,000万本以上の論文です。これとは別に、PDF への質問(Chat with PDF)、文献レビュー、AI Writer、引用の作成、パラフレーズ、AI 検出などの単体ツールも備えています。
数字について: 公式サイトの中でも、論文数は「2億7,000万本以上」「2億8,000万本以上」「2億8,700万本」、利用者数は「100万人以上」「960万人以上」「1,000万人以上」とページによって表記が異なります。このページでは、論文数は比較ページの「2億8,000万本以上」を、利用者数はトップページの「960万人以上」を採っています(2026年10月確認)。
作業を頼むと、AIエージェントが調べて書くところまで進める

出典: SciSpace 公式サイトのトップ画面(2026年10月19日)
SciSpace のトップ画面は、そのまま SciSpace Agent の入力欄になっています。入力欄の下には Search Papers(論文検索)・Literature Review(文献レビュー)・Draft(下書き)・Diagrams(図)・Presentation(スライド) の入口が並び、調べる作業から書き出す作業までを同じ画面から頼めます。
有料プランでは、調べ方の深さに応じて次のような使い方ができます(料金ページと、料金ページが案内するクレジットのガイドより)。
01エージェントでできること
- Deep Research — 数百本の論文を読み込んで調べる
- Systematic Research(SLR) — 最大で数千本の論文をスクリーニングする、システマティックレビュー向けの調査
- レポートの作成 — Premium は Standard Report、Advanced 以上は Verified Report を作れる
- Biomedical Agent — 生物医学に特化したエージェント(Premium 以上)
- 並列実行 — 同時に動かせるエージェントのチャットは Premium 4件、Advanced 8件、Max 16件
エージェントのモデルは、入力欄の横で Lite・Pro・Expert の3段階から選びます。料金ページによると、Pro は Premium 以上、Expert は Advanced と Max で使えます。Lite は、SciSpace が Notion で公開しているヘルプでは、すべてのプランで使えるとされています。
また、Agent Gallery には、原稿の修正点のまとめ、システマティックレビューの検索式の記録、助成金申請書の一部の下書き、統計ソフトの出力の読み解き、グラフの作成など、研究の場面ごとに用意されたエージェントが並びます(2026年10月19日時点で2,734件)。
単体ツール:PDFへの質問から引用の作成まで
エージェントとは別に、研究の個別の作業に向けた単体ツールがあります。料金ページが案内するクレジットのガイドによると、次の単体ツールはクレジットを消費しないため、エージェント用のクレジットを使い切っても使い続けられます。
01読む
- Chat with PDF — PDF(1ファイル100MBまで)をアップロードして質問すると、PDF の該当箇所を引用して答える。節ごとの要約、選択した文章のやさしい説明、数式・表・図の説明、関連論文の提案、メモ機能もある
- Literature Review — 論文を探し、複数の論文の要点を自分で決めた列の表で比べ、ライブラリに保存する
- Extract Data — 論文 PDF からデータを抜き出す
- Find Topics — 研究のテーマを探す
02書く・仕上げる
- AI Writer — 参考文献の管理と合わせて、引用つきの文章を書く
- Citation Generator — APA などの書式で参考文献を作る
- Paraphraser — 文章を言い換える
- AI Detector — 文章が AI で書かれたものかを判定する
公式によると、Chat with PDF にアップロードした文書は256ビットで暗号化され、AI の学習には使われません。
Chrome拡張機能とiOSアプリ
Chrome 拡張機能(無料)を入れると、Nature・Springer・Elsevier・Wiley などの出版社のサイトや、Google Scholar・arXiv などのリポジトリ、ニュースサイトで記事を読みながら、その場で質問できます。わかりにくい用語や段落を選ぶとやさしく説明し、PDF の数式や表は切り取って意味を尋ねられます。公式は、75の言語から選んでやり取りできるとしています。
iOS アプリ(App Store の販売元は PubGenius Inc.)は無料で入手でき、論文の検索と、引用つきの回答を中心にした機能です。App Store の表記では、アプリの対応言語は英語です。
使い方
- アカウントを作る 公式サイトの「Sign up for free」から登録します。無料の Basic プランでは、エージェント用に毎月100クレジットが付き、Lite のモデルを使えます。
- 作業を頼む トップ画面の入力欄に、調べたいことや作りたいものを書いて送ります。論文を探すだけなら「Search Papers」、文献レビューなら「Literature Review」のように、入力欄の下のボタンから始めることもできます。
- モデルを選ぶ 入力欄の横のモデル選択で Lite・Pro・Expert を切り替えます(Pro は Premium 以上、Expert は Advanced 以上)。
- 根拠を確かめる 回答の引用から元の論文を開き、主張が論文の内容と合っているかを確かめます。手元の PDF を詳しく読むときは Chat with PDF を使います。
- 書く・書き出す AI Writer で引用つきの下書きを作り、Citation Generator で参考文献を整えます。
料金
2026年10月19日時点の公式の料金ページの価格です。米ドル建てで、年払いを選ぶと割安になります。
個人向け
| プラン | 月払い | 年払い(月あたり) | 主な内容 |
|---|---|---|---|
| Basic | 無料 | 無料 | エージェント用に月100クレジット、Lite のモデル |
| Premium | $20 | $12(年$144) | 月1,200クレジット、Pro のモデル、Google Scholar・PubMed・arXiv からの論文の追加、Deep Research、Systematic Research(SLR)、Standard Report、所属機関経由での全文の利用、Biomedical Agent、同時実行4件。文献レビュー・Chat with PDF・AI 検出などは無制限 |
| Advanced | $90 | $70(年$840) | Premium の内容に加えて、使用量は無制限(公正利用の範囲)、Expert のモデル、Verified Report、同時実行8件 |
| Max | $200 | $160(年$1,920) | Advanced の内容に加えて、複雑な調査向けの最大のメモリとコンテキスト、論文に使える図の作成、ポスターの作成、同時実行16件、優先サポート |
チーム・組織向け
| プラン | 月払い(1ユーザー) | 年払い(1ユーザー・月あたり) | 主な内容 |
|---|---|---|---|
| Teams (Premium) | $25 | $15 | Premium の内容(1ユーザーあたり月1,200クレジット)、管理者による権限管理、ユーザー数に応じた割引 |
| Teams (Advanced) | $100 | $75 | Advanced の内容 |
| Teams (Max) | $220 | $175 | Max の内容 |
| Enterprise | 個別見積もり | 個別見積もり | Advanced の内容に加えて、管理者によるアカウント管理、共有のクレジット、SSO・SCIM、請求の一元化、専任サポート、連携や上限の調整 |
- 毎月のクレジットは翌月に繰り越せません。追加購入したクレジットは無期限で残ります。
- チームのクレジットはチーム全体で共有します。Premium・Advanced・Max を1つのチームで混ぜることはできません(プランごとに別のチーム契約になります)。
- すべてのプランに、購入から24時間以内なら全額を返金する保証があり、いつでも解約できます。クレジットは原則として返金の対象外です。
- 支払いは主要なクレジットカード・デビットカードで、一定の条件を満たす Enterprise の契約は銀行振込にも対応します。
評判・口コミ
公式サイトには、研究者や学生の声が掲載されています。
- 「(AI を使って)研究論文を理解しやすくしてくれる、すばらしいツール。ほとんどの学術的な文章を、やさしい言葉で説明・補足してくれる」(デンマークの大学の研究者)
- 「時間の節約だけではない。専門外の科学論文を読むのは集中力が要る作業で、長くは続けられない。論文がうまく要約されるだけでなく、意味のある答えが得られるのは大きな変化だ」(科学ジャーナリスト)
- 「PDF をアップロードして、理解したい箇所を選ぶと、複雑な部分をすぐにかみ砕いてくれる」(医療分野のプロダクトマネージャー)
公式の比較ページでは、Trustpilot の評価を5点満点中4.3(346件)と紹介しています。一方、米国の App Store の iOS アプリの評価は2.6(11件)で、「Web 版のライブラリやメモをアプリから使えない」「出力をコピーできない」など、Web 版と比べた機能の少なさを挙げる声が見られます(2026年10月確認)。
メリット・デメリット
メリット
- 論文の検索・PDF の読解・データの抽出・引用つきの執筆までを、ひとつのワークスペースで進められる
- 複数のデータベースにまたがる、2億8,000万本以上の論文を対象に検索できる
- Deep Research や Systematic Research(SLR)など、調べる深さに応じた使い方ができる
- Chat with PDF や引用の作成などの単体ツールは、エージェントのクレジットを消費しない
- 無料の Basic プランから始められ、すべての有料プランに24時間の返金保証がある
- Chrome 拡張機能で、出版社のサイトなどで論文を読みながら質問できる
デメリット
- 画面は英語で、料金は米ドル建て
- 無料プランのエージェントは月100クレジットまでで、モデルも Lite に限られる
- エージェントの作業ごとのクレジットの消費量は決まっておらず、同じような依頼でも使う量が大きく変わる
- iOS アプリは Web 版より機能が限られる
- 公式サイトの中でも、論文数・利用者数の表記がページによって異なる
SciSpaceと他のAIリサーチツールの違い
| 製品 | 調べる対象 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| SciSpace | 複数のデータベースの論文2億8,000万本以上 | 論文探しから PDF の読解、データの抽出、引用つきの執筆までを1つのサービスで済ませたい |
| Elicit | 学術論文と臨床試験。システマティックレビューの手順に対応 | 採否の基準を決めて論文を選別し、データを表に抜き出したい |
| Consensus | 査読済み論文2億2,000万本以上。研究の賛否を示す Consensus Meter | ある問いについて研究がどう結論しているかを手早く知りたい |
| ChatPDF | アップロードした PDF などの文書 | 特定の論文1本を対話しながら読みたい |
| NotebookLM | 自分がアップロードした資料 | 手元の資料だけに基づいて要約・質問したい |
| Perplexity | Web 全体(出典つき) | 最新のニュースや Web 上の情報を、出典つきで調べたい |
論文を調べてそのまま書くところまで1つのサービスで進めたいなら SciSpace、論文の選別とデータ抽出を手順どおりに進めたいなら Elicit、研究の結論の傾向を手早く知りたいなら Consensus が候補になります。
よくある質問
Q. SciSpaceは無料で使えますか。 はい。Basic プランは無料で、エージェント用に毎月100クレジットが付きます。Chat with PDF などの単体ツールはクレジットを消費しません。Pro のモデルや Deep Research を使うには、月$20(年払いなら月$12)の Premium プラン以上が必要です。
Q. 日本語で使えますか。 画面は英語です。公式は、Chat with PDF は75以上、Chrome 拡張機能は75の言語でやり取りできるとしていますが、対応言語の一覧は公開されていません。iOS アプリの対応言語は英語です。
Q. TypesetとSciSpaceは同じサービスですか。 同じ会社のサービスで、Typeset は旧称です。typeset.io にアクセスすると scispace.com に転送されます。なお公式の料金ページの FAQ によると、SciSpace の Premium・Advanced は、論文の書式設定・エディター向けの「Typeset Researcher」「Team」プランとは別の契約です。
Q. 返金はできますか。 すべてのプランに、購入から24時間以内なら全額返金の保証があります。返金はサポートのチャットボットから申し込みます。24時間を過ぎると返金の対象外で、クレジットも原則として返金されません。
Q. アップロードしたPDFはAIの学習に使われますか。 公式の Chat with PDF のページでは、256ビットで暗号化し、データを学習に使わないとしています。
本ページの情報は2026年10月19日時点で SciSpace の公式サイト(料金ページ・料金ページが案内するクレジットのガイド・各ツールのページ)、SciSpace が Notion で公開しているヘルプ(モデルの段階の説明)と App Store に公開されている内容にもとづきます。機能・料金は変更されることがあるため、最新の情報は公式サイトと料金ページをご確認ください。
