
クリスプ
Krisp
の使い方・機能・解決する業務課題
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Krisp(クリスプ)とは?
米国 Krisp Technologies, Inc.(カリフォルニア州バークレー)の、AIで通話・会議の雑音・周りの人の声・エコーをリアルタイムに消すノイズキャンセルアプリ。Mac・Windowsのマイクとスピーカーの間に入るため、Zoom・Teams・Google Meetなど通話アプリを問わず、自分側と相手側の両方の雑音を消せる。会議にボットを入れずに録音・文字起こし・AI要約・アクションアイテムを作るAI議事録と、英語のアクセント変換も備える(文字起こしは16言語で、日本語は対象外。2026年10月時点)。料金は7日間の無料トライアル、Core 月$8・Advanced 月$15(1ユーザー、年払い)など。コールセンター向けプランと開発者向けSDKもある。
解決する業務課題
「Krisp」のサービス詳細
Krispとは
Krisp(クリスプ)は、米国のKrisp Technologies, Inc.(カリフォルニア州バークレー)が提供するAIノイズキャンセルと会議AIのアプリです。オンライン会議や通話の最中に、キーボードの音・犬の鳴き声・周りの人の話し声・部屋のエコーをAIがリアルタイムに取り除きます。自分の声から雑音を消すだけでなく、相手側から聞こえてくる雑音も消せるのが特徴です。
いまのKrispは、ノイズキャンセルに加えて、会議にボットを入れずに録音・文字起こし・AI要約を作るAI議事録(AI Note Taker)と、英語の訛り(アクセント)を聞き取りやすく変えるアクセント変換を1つのアプリにまとめています。公式によると、Krispが処理した通話は30億件を超え、Discordのノイズキャンセルも同社のAIで動いています(2026年10月時点の公式サイトの表示)。
日本語で使う前に確かめたいこと: 公式サイト・ヘルプセンター・アプリの表示は英語です。AI議事録の文字起こしと要約が対応する16言語に、日本語は入っていません(2026年10月時点のヘルプセンター)。日本語の会議の議事録が目的なら、下の「他のAI議事録ツールとの違い」で日本語に対応したツールも比べてください。ノイズキャンセルについては、公式に言語の条件は書かれていません。
マイクとスピーカーの間に入って、どの通話アプリでも雑音を消す
Krispは、通話アプリの中ではなく、パソコンのマイク・スピーカーと通話アプリの間で働きます。Zoom・Microsoft Teams・Google Meetなどの音声の設定で、マイクに「Krisp Microphone」、スピーカーに「Krisp Speaker」を選ぶだけで、どの通話アプリでも同じように雑音を消せます。
アプリには、自分側の雑音を消すCancel my noiseと、相手側から届く雑音を消すCancel others' noiseの2つのスイッチがあります。ヘッドセットのノイズキャンセルは自分が聞く音を静かにするものですが、Krispはマイクに入る雑音も消すため、相手に届く自分の声がきれいになります。
公式は、雑音を消す機能を次の3つに分けて説明しています。
- ボイスアイソレーション — 近くにいる別の人の声を消し、話している人の声だけを残す
- 背景ノイズの除去 — 自分側(送信)と相手側(受信)の両方の雑音を消す
- エコーの除去 — 部屋の反響やハウリングをリアルタイムに抑える

出典: Krisp 公式サイト(このページの画像はすべて同サイトより)
使い方
- アカウントを作ってアプリを入れる 公式サイトから登録し、Mac版またはWindows版のアプリをダウンロードします。AI議事録を使う場合、登録時にGoogleかOutlookのカレンダーとの連携を求められます(連携したくない場合の方法は営業窓口に相談できると案内されています)。
- 通話アプリのマイクとスピーカーをKrispにする Zoom・Teams・Google Meetなどの音声の設定で、マイクに「Krisp Microphone」、スピーカーに「Krisp Speaker」を選びます。
- 消したい雑音を選ぶ Krispのアプリで「Cancel my noise」(自分側)と「Cancel others' noise」(相手側)をオンにします。あとは普段どおり会議に参加すれば、通話が始まった時点で自動で働きます。
- 必要なら録音・文字起こしもオンにする AI議事録を使う場合は、会議ごとに文字起こしだけ・録音・録画・オフを選びます。会議が終わると、文字起こしとAIの要約・アクションアイテムがダッシュボードにまとまります。
機能
01音声をきれいにする
- ノイズキャンセル — 自分側・相手側の雑音をリアルタイムに除去。全プランで無制限
- ボイスアイソレーション・エコー除去 — 周りの人の声と部屋の反響を消す
- アクセント変換 — 英語の訛りを、話者本人の声を保ったまま聞き取りやすく変える。話し手側はインド・フィリピン・南アフリカ・中南米の訛りに対応。聞き手側は相手の訛りを変える(利用時間はプランごとに上限あり)
02会議を記録する(AI Note Taker)
- ボットなしの録音・文字起こし — 会議にボットを参加させずに録音・録画し、話者を分けて文字起こし。対面の会議の記録、音声・動画ファイルのアップロードにも対応。ボットを参加させる録音も選べる
- AI要約・アクションアイテム — 要点・決定事項・タスクを自動で抜き出す。会議の内容にAIチャットで質問できる
- 連携 — Slack・Notion・Zapier・HubSpot・Pipedriveなど。AdvancedプランはSalesforce・ConnectWiseとも連携。MCPでClaude・ChatGPT・Cursorからも会議のデータを使える
会議が終わると、AIが要点(Key Points)とアクションアイテムをまとめたノートができます。さらに詳しいメモが要るときは、アウトラインを追加で作らせることもできます。
文字起こしと要約の対応言語は、英語・スペイン語・フランス語・ドイツ語・ロシア語・イタリア語・オランダ語・ポーランド語・ポルトガル語・ヒンディー語・チェコ語・韓国語・ウクライナ語・デンマーク語・スウェーデン語・ノルウェー語の16言語です。

03コールセンター・開発者向け
- Call Center AI — オペレーターと顧客の両側のノイズキャンセル、通話後の要約、管理者向けの利用状況レポート。上位のCC Advancedには、60以上の言語のリアルタイム音声翻訳(日本語を含む。オプション)、通話の自動採点などの音声分析、オペレーター支援、なりすまし音声の検知(オプション)がある
- Krisp for Developers — ノイズキャンセル・ボイスアイソレーション・会話の順番の予測(Turn-Taking)・音声翻訳APIなどを、自社のアプリや音声AIエージェントに組み込めるSDK・API
料金
2026年10月24日時点の公式の料金ページ(米ドル表示)です。会議向け(Meeting AI)の料金は1ユーザーあたりの月額です。
| プラン | 年払い(月あたり) | 月払い | 主な内容 |
|---|---|---|---|
| Free Trial | $0(7日間) | $0(7日間) | 有料の機能を7日間試せる。クレジットカード不要 |
| Core | $8 | $16 | ノイズキャンセル・文字起こし・録音・AIノートが無制限、AIチャット、アクセント変換1日1時間、モバイルアプリ、MCP連携、保存容量10GB |
| Advanced | $15 | $30 | Coreのすべて+アクセント変換(話し手側1日4時間・聞き手側無制限)、Salesforce・ConnectWise連携、管理者向けの設定、マネージャー画面、保存容量60GB |
| Enterprise | 要問い合わせ | 要問い合わせ | Advancedのすべて+SSO/SCIM、SOC2レポートの開示、データセンターの場所の選択、端末内での文字起こし・録音、専任担当、保存容量無制限 |
- 年払い — 料金ページは年払いを「Save 50%」と表示しています(CoreとAdvancedは年払いが月払いの半額)
- ノイズキャンセルだけを使いたい場合 — 公式FAQによると、ノイズキャンセルだけの専用プランはありません。どのプランにもノイズキャンセルが含まれ、AI議事録(Meeting Assistant)はオフにできます
- 支払い — 主要なクレジットカード・デビットカードで払います。請求書払いはEnterpriseで対応。50人を超えて契約する場合はボリュームディスカウントの相談ができます
- 解約 — サブスクリプションは自動更新で、解約しても支払い済みの期間の終わりまで使えます
セキュリティとデータの扱い
公式の料金ページのFAQによると、保存するデータはAES-256で暗号化し、通信はTLS 1.3で暗号化しています。SOC 2 Type II・GDPR・HIPAAに対応し、PCI DSSの基準に沿っているとしています。会議のデータはKrispのAIモデルの学習には使われません。Enterpriseでは、データセンターの場所を選べるほか、文字起こしと録音を端末の中で行う設定も用意されています。
導入実績と評判
01通話・会議のプラットフォームへの組み込み
- Discord — Discordのノイズキャンセルは、すべてKrispのAIで動いていると公式サイトが紹介している
- Twilio・RingCentral・Zoho — Krispの技術を使う企業として公式サイトに掲載。日本のバーチャルオフィス「oVice」も、利用者がKrispのノイズキャンセルを使えるようになったとコメントを寄せている
02利用者の評価
- G2 — 公式サイトによると、G2での評価は4.7(検証済みのレビューにもとづく)
- 利用者の声 — 公式サイトには、在宅勤務で子どもの声や生活音が通話に入らなくなった、相手側の雑音も消せるのが便利、といったレビューが載っている
コールセンター向けでは、Foundever・Startekなどの大手BPOが公式サイトでコメントを寄せています。ただし、これらは公式サイトに載っている評判で、日本の利用者の声ではありません。
他のAI議事録ツールとの違い
| 製品 | ノイズキャンセル | 録音の方式 | 日本語の文字起こし | 料金(各製品ページに記載の確認時点の内容) |
|---|---|---|---|---|
| Krisp | あり(自分側・相手側) | ボットなし(ボットありも選べる) | 対象外(16言語) | 7日間の無料トライアル、Core 月$8(年払い) |
| Otter AI | — | 会議に自動参加 | 対応 | Basic無料(月300分)、Pro $8.33 |
| Notta | — | 会議連携・ファイル取り込み | 対応(日本語に強い) | フリー¥0、プレミアム¥1,185(年間・税込月額) |
| tl;dv | — | 会議を自動で録画 | 対応(日本語特化のモデル) | 無料プランあり、プロは年払いで1席あたり年36,960円 |
| LiteScribe | — | ボットなし(端末で録音) | 対応(100以上の言語) | 毎月120分の無料枠あり |
Krispのいちばんの違いは、議事録ツールでありながら、通話そのものの音をきれいにすることです。騒がしい場所から会議に出る、相手の環境の雑音に困っている、という悩みには、議事録ツールよりKrispが合います。一方で、日本語の会議を文字起こしして議事録にしたい場合は、日本語に対応したNotta・tl;dv・Otter AIや、Krispと同じくボットを入れずに録音するLiteScribeのほうが目的に合います。
よくある質問(FAQ)
Q. Krispは無料で使えますか? A. 料金ページにあるのは、有料の機能を7日間試せる無料トライアルです(クレジットカード不要)。続けて使う場合はCore(年払いで月$8)以上を契約します。
Q. Krispは日本語に対応していますか? A. 公式サイト・アプリの表示は英語です。AI議事録の文字起こし・要約の対応言語(16言語)に日本語は入っていません。コールセンター向けのリアルタイム音声翻訳は、日本語を含む60以上の言語に対応しています(2026年10月時点)。
Q. ZoomやTeamsで使えますか? A. 使えます。通話アプリの音声の設定で、マイクに「Krisp Microphone」、スピーカーに「Krisp Speaker」を選びます。Krispはマイク・スピーカーと通話アプリの間で働くので、特定の通話アプリに限られません。
Q. 相手の雑音も消せますか? A. 消せます。「Cancel others' noise」をオンにすると、相手側から聞こえてくる雑音を消します。
Q. ノイズキャンセルだけの安いプランはありますか? A. 公式FAQによると、ノイズキャンセルだけの専用プランはありません。どのプランにもノイズキャンセルが含まれ、AI議事録の機能はオフにできます。
Q. 会議の内容がAIの学習に使われることはありますか? A. 公式FAQによると、会議のデータはKrispのAIモデルの学習には使われません。
本ページの情報は2026年10月時点でKrispの公式サイト・ヘルプセンターに公開されている内容にもとづきます。最新の仕様・料金は公式サイトをご確認ください。



